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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
OVA
~恋慕と慈愛の声楽曲~
Sweet Day
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。日本語繋がってねぇよ。
色々言いたいことはあったが、いやそれこそ星の数ほどあったのだが、それを色々呑み込んでまで修行監督をOKしたのは、やはり《多刀流》という単語だろうか。
あの世界、あの城で、あの場所で編み出された技の法。
完全に秘匿され、ピリピリとした空気を常にまとっていたあの古巣での記憶に比べれば、あそこから脱出した今、秘匿される必要などどこにもない。それは時代の移り変わりを、どうしようもないほどに突きつけられた。
そう、時代は変わったのだ。人はモンスターとの戦いに命を投じる必要も、血眼になる必要もない。素直に、ゲームの本質をそのまま体現し、《楽しむ》というただそれだけのために冒険する。
ふ、と自分でも何で吐いたのか分からない呼気を放出した時、カグラは口を開いた。
「やはり私は生来、居合いに長けているようですね」
「まぁ……そうッスねぇ。仮に心意をいっさい使えない縛りプレイ状態で、カグラんが六王級に達するのは厳しいっしょ」
「……その呼び名はやめないさい、と何度も言ったはずです」
人を殺せる眼光があるならちょうどこんな感じだろう、というカグラの飄々と受け流してウィルは言う。
「そもそも相性の問題って何度も言ったッスよね?《多刀流》は抜いてから強いんであって、抜く瞬間が強い居合いとは根本から違うって」
「それについては理解しています。だから抜刀状態での斬撃速度をなんとか居合いの速度域に近づけないかと試行錯誤しているではないですか」
無理だろ、と率直にウィルヘイム=シュルツは思った。
居合いという抜刀術は抜く際に鞘をレールにして斬撃速度を加速度的に上げることで、初撃の決定率を限りなく高めることに重きを置いている。つまり、一撃決殺を信条としているのだ。
それに対して《多刀流》は真逆。
斬撃と斬撃の間に生まれる絶対的な間隙を埋め、理不尽とまで思える圧倒的な手数で押し切る。
要するに、居合いが一撃の質にこだわるのだとしたら、《多刀流》は量にこだわる。
そこから、もう違う別個のスキルなのだから。
その二つを融合させるともなれば、そこに誕生するのはもはや《多刀流》ではない。まったく新しいシステム外スキルと言えよう。
システム外スキルは、いわばシステムの抜け道を探すようなもので、当然そんな都合のいいものが早々簡単に転がっているはずもない。もしそこら辺に転がっているぐらいなら、そのゲームのシステム面での信用は限りなく落ち込むことになるだろう。
そして見つけ、気付いた抜け道を、自前の技術を持って明確なスキルへと昇華させる。
ウィル自身、そこまでの苦労はしたことがない。自分の持つ《多刀流》は、とある老人が興したものなのであって、決して彼自身のワンオ
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