暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico8祝福の風を受け継ぐ者〜Reinforce Zwei〜
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であっても少女に代わりない。我ら男がそう裸体をまじまじ見るものではないと思うのだが・・・」
「え? あ、あー・・・そうだな」
ザフィーラとルシル君がスっと裸のリインから目を逸らした。んー、これはギリギリセーフやと思うわ。リインが目を覚ました後やったら完全なアウトやったけどな。ヴィータから「ルシルのスケベ〜♪」なんてからかわれてるルシル君にはちょうごめんなさいや。
「さて。・・・どないしよう・・・?」
腕を組んでうーんと唸ると、「起こそうよ、はやて!」ルシル君をからかうのにもう飽きたらしいヴィータにそう言われた。確かに、完成後のリインの所有権はわたしら八神家に移るし、いつでも連れて帰ってもええってミミルさんに言うてもらってるけど・・・。
「とにかく起こして見ましょう、はやてちゃん♪」
「そうやな・・・。うん、起こそうか。アインス、お願い出来るか?」
「はい。判りました。リインフォースU、覚醒シークエンスを開始します」
壁に設けられてる機材にアインスがひとり向かう。そこで生体ポッドの操作を行えるからな。ここの機材はミミルさんの自作、つまり趣味によるもので、その全てがピアノ型・パイプオルガン型ばかり。ちなみにこの部屋の機材はオルガンや。オルガンの前の椅子に座って、「やはり緊張するな」そう言うて深呼吸するアインスの後ろ姿にわたしもドキドキや。
「アインス、綺麗ね〜♪」
「本当に美しいな」
「ああ」「だな〜」
「ホンマにな」
シャマルとルシル君に同意するシグナムにヴィータ、そんでわたし。アインスの弾くオルガンの音色に耳を傾けてたいけど、リインの漂うポッドに帯状魔法陣が螺旋状に展開されて、ポッドのガラスが上にスライドして開いてく。それと一緒に漂ってたリインがゆっくりと降りて来るから、「シグナム、支えてもらえるか?」手を伸ばす。
「はい。しっかりお支えします」
「あ、私も!」
シグナムとシャマルに両側から支えられながら車椅子から立ち上がって、ポッド内に両手を出してリインを受け止める。とても軽くて小さくて、そんで生きてる証拠に温かな体や。わたしはもう1度車椅子に座らせてもらう。
「シャマル。バッグに入ってる服を」
「あ、はい。リインちゃんのお洋服ですね!」
シャマルが肩から提げてるポシェットにはリイン用の服がしまってある。ポシェットから服を出してくれた。下着にキャミソールワンピースに7分丈のレギンス、そんでブーツ。全部、ルシル君のお手製や。
わたしは料理は得意やけど裁縫はサッパリで、雑巾くらいしか作れへんレベルや。シャマルもアインスもな。さすがに市販の人形の服を買うのもなんや気が引けたから、オーダーメイドで作ろうって話になって・・・。
・―・―・回想や♪
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