第3章 新たなる好敵手
第11話 運命の邂逅
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の様子だと言える。
「にしても、相手はセントラルか……一体どんなデュエルをするんだろうな」
「ギリギリまで迫った、とは言ってたけど、鬼島先輩が負けちゃう位強い人がいるのよね」
「もしかしたら、1年生や2年生にも腕利きのデュエリストしかいなかったりして。怖いなぁ……」
「そうか?俺は逆に燃えるけどな。どんな強ぇ奴らがいんのか、考えただけでわくわくするぜ!」
「ほんっとにデュエル馬鹿ね、遊雅は」
亜璃沙は呆れるあまりにそう言うが、『デュエル馬鹿』と言う罵りは遊雅にとって褒め言葉でしかない。
「それはそうと、まずは明日からの林間学校だな」
「そうね。クラスのみんなと更に親睦を深めるいい機会だし、楽しみだわ」
「話によると、翔竜高校以外にもどこかの学校が同じ場所に来るみたいだね」
「へー、そうなのか。デュエリストとかいるかな」
「やっぱり気にするのはそこなのね。まぁ、遊雅からデュエルを取ったら何も残らないか」
「そうそう。亜璃沙からお節介を取ったみたいにな」
そして、こんな些細な言い争いをする2人を秋弥が仲裁するのも、いつも通りの光景だった。
◇◆◇◆◇◆◇
翌日。
翔竜高校1年生一同は、噴水広場の一角に集っていた。
何をしているかは言わずもがな、林間学校の現地へ赴く前の点呼だ。
30人前後のクラスが2つ、計60人弱の生徒がひしめき合っている様は中々に窮屈な物だったが、遊雅は秋弥とデュエル談義に華を咲かせているので、そんな事は気にならない様子だった。
「よーし、全員そろってるようだな。それじゃあ出発するぞー」
生徒達はクラス毎に分かれて2台のバスに乗り込む。
全員がバスに乗り込んだ事を確認した担任が、もう一方のクラスの担任と連絡を取り合う。
話がついたらしき担任が運転手に何事か語りかけると、間もなくバスは悠然と動き出した。
目的地はアルカディア・シティから2時間ほど車で移動した場所にある、山間部の森林公園。
レジャースポットとして名高い場所で、近隣には多くの宿泊施設が軒を連ねていて、連日かなりの数の人で賑わっている。
亜璃沙を初めとした生徒達は、各々の時間を専ら林間学校に関する会話に費やしていたが、前述の通り、遊雅と秋弥に関してはその限りではなかった。
「ジュラックって爆発力は言う事なしなんだけど、防御手段に乏しいんだよね……」
「確かにそうだな。破壊耐性なんかを持ってるモンスターも少ない感じだし、たった1枚の罠カードに足元をすくわれる事もあるかもしれないな」
「うん。それを補う為にカウンター罠なんかを入れるとしても、その枚数に困っちゃって……入れすぎても手札事故を起こしそうだし」
「入れなさ過ぎてもすぐに弾切れになる、か……確かにその辺は難しいよな
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