第十四話 幼児期M
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シア喜んでいるし」
『それは確かに。サファリパークやら、ジュラシックパークに転移しなかっただけ褒めるべきでしょうか』
「にゃう」
「お前らの中の俺って…」
絶対泣いてやるもんか。……しゃんなろぉ。
俺の扱いがだんだん適当になってきたというか、スルースキルを身につけてきた気がする面々はほっておこう。それよりも今だ。俺だって1回ぐらいたわむれてみたかったんだよ。かわいいじゃん。もふもふじゃん。
「なんかこいつらって存在自体で癒してくるよな。こうオーラっていうか」
「すごくもふもふだもんねー」
『ますたーもアリシア様も本当に動物が好きですよね』
「うん、ナマコ以外」
『むしろナマコで何があった』
まずは、俺の許容範囲の広さを褒めろよ。しかし、こういう雰囲気はやっぱり好きだな。のほほんとしているし、春の温かさともいいコンビだ。ぽかぽかだ。
こうして目を閉じて耳を澄ますと、緑のにおいや空気のおいしさがわかる。まるで風と一体になって、ここら一面を吹き抜けているようだ。さらに、草原に響く動物達の鳴き声が優しく俺の耳に入って来る。ふっ、今日の俺は詩人になれるな。
「めぇー」
「めぇー! めぇー!」
「うめぇええええええええええ!!」
「らめぇええええええええええ!!」
「なんか似て非なるものが紛れこんでいるんだけど!?」
ぶち壊しだよ! いろいろと!?
『それにしても、一面羊だらけですね…』
「まぁ、牧場だからな」
「めぇー。めぇー。お兄ちゃん似てた?」
「かわいいから100点満点です」
「やった!」
コーラルに答えた通り、現在俺たちは牧場にいる。以前に妹が行きたいと言っていた、『どうぶつのおうこく』という絵本みたいに動物に囲まれています。それにしても羊の毛って弾力あるよな。意外に硬い感じはあるけど、手触りは面白い。
「まさにもふもふ祭りだぜ。ん、待てよ。どっちかというと、もこもこ祭りか? うーむ、これははたしてどちらの表現が羊にふさわしいのだろう」
「む! それは、むずかしいね」
「あぁ。羊たちの良さを伝える大切なポイントだ」
「もふっ、もこっ、むむむ…」
『楽しそうですねー』
かなり投げやりなコーラルはさておき、妹と悩むが答えは出ない。羊たちに「どっちがいい?」と聞いてみるも、「知るか」というように普通に草食ってるだけだし。
異世界の動物だからって、地球とあまり変わらない動物もいるんだな。みんなが、リニスさんみたいな感じじゃないんだ。むしろ、リニスになにがあった。原作の感じじゃ、おとなしいと思ってたんだけど…。
お、そうだ。ここは元祖もふもふであるリニスに意見を聞いたらいいんだ。動物同士の方がわかり合えるかもしれないし。おっし
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