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少女1人>リリカルマジカル
第十四話 幼児期M
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いてやることもできるだろう』

 あの時、死神はこう言っていた。その後に願いを確かに口にしたが、勘が良くなりたいとは言ってなかった気がする。ちゃんと願い通りに転生できているあたり、真面目な性格なんだろうけど。余分にオマケをしてくれるような感じではなかった。

 まぁ真面目だから、あんなことになっちゃったんだろうけどさ…。

『とりあえず、俺って好きなように生きて大丈夫なのか? エ○ヤさんとか来ない?』
『来ない来ない……はず』
『はずって何!?』
『いや、お前の場合死に方が特殊だっただろ。世界には合わせるが、お前の魂はそのままなんだ。もしかしたら、転生した先でなにか影響がでるかもしれん。さすがにエミ○さんは来ないだろうが…』

 死神とブラウニーで通じあえたことに、あの時は謎の感動をしていたが…。もしかして、ここかなり重要な部分だったんじゃね? 他にも色々話をした気がするけど、5年以上も前のことだからな…。


「お兄ちゃん、準備できたよ!」
「え、おう。バッチシだな」

 頭に麦わら帽子と肩に小さな水筒をさげた妹のお出かけルック。リニスもさらさらもふもふの毛を流している。俺も考え事をしながら、動かしていた手を止めた。

 あれだな。はっきりいって、悩んでも全然答えが出ない。なら、もうこれ以上悩んでも仕方ないだろう。時間がたてば、何か思い出すかもしれないし。これは一旦保留かな。

『ますたーもいけそうですか?』
「いけるいける。さっきはごめん。俺の中で一応、区切りは付けたから」
『そうですか』

 とりあえず、信用していいのかもわからないが、この勘も考慮に入れながら行動していこう。俺なりに注意しておけばいい。今回はこの違和感に気付けただけでもよかったと思うべきだ。

 それに、案外本当に俺の気のせいや思い込みの可能性もある。そんな深刻なことでもないかもしれないし。問題ごとが増えないならそれに越したことはない。

 俺はリニスを抱っこしたアリシアの背に手をおきながら、今日の放浪先について考えを巡らせることにした。さて、それじゃあ出発するか!


 俺の中にあるもやっとしたもの。俺がこの違和感を正しく認識できるようになった日は、そう遠くはなかった。



******



「見ろ、アリシア! これこそ動物の王国だろ!」
「わぁー、いっぱいだぁー!」
『……確かに動物はいっぱいいますね』
「……にゃー」

 おかしい、目の前に広がる光景に間違いはない。だというのに、コーラルとリニスに何故かあきれられている気がするのは俺の気のせいか?

 というか、リニスさんの目が俺の中で一番つらい。俺泣きそう。でも泣かない。だって男の子だもん。

「いいじゃん。危なくないし、アリ
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