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俺の名はシャルル・フェニックス
英雄の子孫達と不死鳥
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るとコクッと頷いた。

OKってことかね。

「んじゃ、よろしくな。
俺の名はシャルル・フェニックスだ」

「……恋」

「ん。恋な。てめぇは俺の二人めの友達だな」

「……二人め?」

「おう。好くねぇだろ?
でもな、少なくてもいるにはいるんだ。
だから一人ぼっちじゃねぇ。
恋もそうだろ?」

親がいなくても友がいる。

なら、寂しくねぇのさ。

本当の寂しさってのは誰にも見向きされないこと。

いるのにいないように扱われることだからな。

「……恋、一人じゃない」

微かに、微かにだが、恋が笑った。

ただちょっと口角が上がり目付きが柔らかくなっただけだが、確かに笑った。

「んじゃ、飯食ったことだし、観光にでも行くか?」

恋がコテッと首をかしげた。

分からねぇってことか?

「景色みたり、食い物食ったり、なんか物買ったりすんのさ。
まぁ、まずは服屋寄って恋の着替え買って風呂入れねぇとな」

「……風呂?」

「お湯浴びて体洗うんだよ」

コクッと恋は頷いた。

わかったってことか。

「うっし。んじゃ、行くぜ。
勘定よろしくな」

使用人にそう声をかけ、恋の手を引き外に出る。

その後勘定を払い追いついてきた使用人も一緒にバスに乗り適当な店で適当に服を買い、再びバスに乗りホテルで一緒に風呂に入った。

ま、ロリコンじゃねーし一人じゃ入れなかったらしいからな。

そんなこんなで二人+使用人で中華料理を満喫していたらあっという間に4ヶ月がたってしまった。

そんで空港にて。

「あーいいのか?
このまま俺について来て」

恋はコクッと頷いた。

「はぁ、俺悪魔だぜ?」

「……恋も悪魔に、なる」

「はぁ、知んねぇ。
俺について来るなんて火傷じゃ済まねーぜ。
それでもいいのか?」

「……恋、友達。
シャルといると、恋の胸のとこ……ぽかぽか、する」

胸に手をあてて軽く頬を染める。

ませてやがるよな。最近のガキは。

「わぁったよ。俺について来な。退屈も空腹もさせねぇさ」

「……ん」

コクッといつものように頷いた恋は嬉しそうだった。




とうとう欧州のルーマニアにやって来た。

何故ルーマニアなんだ親父よ。

もっといいところあんだろ。

飯がうまいイタリアとかさ。

虐めか?虐めなのか?

まぁ、いい。

利子をたっぷりつけて支払ってやるからな。

「さて、どうすっか。
適当にブラブラと――ん?」

「……?」

いきなり動きを止めた俺に恋が不審そうな顔をする。

でも、今は無視する。

なんか俺の直感が告げてる。

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