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俺の名はシャルル・フェニックス
火巫女と不死鳥
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が……

これじゃあ、本当に籠の中の鳥じゃねぇか。

だから、白雪を連れてこっそり抜け出しても仕方がないと思う。

そんなこんなで4ヶ月も過ぎ、白雪とはお別れとなった。

俺は星伽神社に送りに来た使用人が運転する車に乗り窓から白雪に別れの挨拶をしてる。

「なぁ、駒貰えたらさ。
俺の眷属になってくんね?」

「駒……?シャルちゃん将棋で遊ぶの?」

白雪は目を潤ませながら、ぐすっと鼻を啜りながら検討外れなことを応えた。

まぁ、星伽神社にチェスなんかなかったから仕方ねぇか。

それ以前にまだ5歳児だかんな。

「そっちの駒じゃねぇって。
上級悪魔はな眷属を作るために『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』って駒を与えるんだ。
そんで転生悪魔に成るんだけど……まぁ一万年俺と一緒にいてくんねぇかなってお誘いさ。
考えといてくれな。
また会った時に聞くからよ」

「…………わかった……待ってるから。
迎えに来てね」

迎えに来てね、か。

これはOKってことなんかね。

でも、まぁ、所詮5歳児だしな。

気も変わるかもしんねぇ。

期待して待っとくかね。

「ああ、んじゃあな。
元気にしてろよ」

「うん。シャルちゃんもちゃんとご飯食べてよく寝てね。
あっ、歯磨きもちゃんとするんだよ」

「りょーかい。もう行くからな窓閉めんぜ。
離れな」

「……うん」

数歩白雪が後ろに下がるのを確認してから車の窓を閉める。

すると、ゆっくりと車が発車した。

「シャルちゃ――ん!!
ぜったいだよおお――!!」

ブンブンと手を振り、見送る白雪に手を振り返し。

ニヤッと笑う。

まぁ、当然だろってことだ。

それから白雪が見えなくなるまで俺は手を振り続けた。


さて、次は中国か。

中華料理を食ってみたかったから行くことになったんだよな。

まぁ、たらふく食いますかねー。



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