暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
87話:キレると怖い人っているよね
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 破壊されたガジェットの破片がそこら中に転がり、爆発の影響で焦げた草花が煙を上げる。
 その破片を拾い上げる本局の局員達。彼らは主に現場検証などを行う調査員だ。地球で言う、警察の鑑識のような役割をするチームだ。


「―――えっと、報告は以上かな?」


 その傍らで六課の制服を着こんでいるなのはとフェイトと話す、バリアジャケットを着たままのフォワード陣四人。


「現場検証は調査班がやってくれるけど、皆も協力してあげてね? しばらく待機して何もないようなら、撤退だから」
「「「はい」」」
「で…ティアナは…」


 手に持つボードに書かれた事を読み終えたなのはは、四人の返事を聞くと、先程から視線を下に向けて沈黙しているティアナに目を向けた。
 心配になったスバルは横目でティアナに視線を向けるが、なのはは笑みを浮かべながら口を開いた。


「……ちょっと、私とお散歩しようか」
「………はい…」
























「―――報告は以上です」
「わかりました、ありがとうございます。引き続き調査の方をお願いします」
「はい」


 調査班の報告を聞き終えて、報告書を受け取る。報告を終えた調査員は一度敬礼してから、その場から離れて行った。
 ふぅ、と一度息を吐いて周りを見ると、見知った顔が二人。しかも一人は、久しぶりに見る顔だった。


「あ、士」
「フェイト、それに…」
「久しぶりだね、士」


 並んで歩く二人の内の一人はフェイト、そしてもう一人は……眼鏡をかけた青年、ユーノ・スクライアだった。


「よう、フェレットもどき」
「それまだ言うの…?」
「おそらくお前と俺がダチな限り、永遠に続くな」
「それはひどいね…」


 共に成長した所為か、このやり取りも恒例な感じになってきた。こいつもこいつで慣れてきたのか、返しが上手くなっていやがる。


「そういえば、なのはは?」
「あ…なのはは……ティアナと一緒、だと思う」
「……そうか…」


 ミスショットの事、なのはも聞いたんだな。一言二言何か言ってくれるだろうな。それで変わればいいんだが……


「フェイトちゃ〜ん! 士く〜ん!」
「なのは…!」


 すると、噂をすればなんとやら、とでも言いたげに森の方からなのはが姿を現した。


「説教は終わったか?」
「説教って……そこまで言ってないよ。士君が多少言ってくれたみたいだから、深くは言わなかったよ」
「そうか?」


 と言っても、俺の方もそんなに厳しく言ってないんだけどな……


「丁度良かった。アコース査察官が戻られ
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