第二部 『普通』を求めていた、人間ではなくなった少女と人間になりたかったロア
原作二巻。不思議な夢
プロローグ。 不思議な夢
[7/7]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
で仕向けてあるのか。
キリカならどっちでもやってそうだな。
「一之江ならまだ来てないよ。病気がちで有名なんだ」
「そうなの?」
病気という理由で一之江はよく休んだり遅れて来たりする。
本当に病気がちなのか、面倒くさいから学校をサボっているだけなのかはわからないが……。
まあ、一之江ならおそらく後者だろうな。
背中が微妙に熱くなった気がしたが……気のせいだよな。うん。
しかし、やたらとピンポイントな人選だな。
「あんた達、都市伝説に詳しいんでしょ?」
ああ、やっぱりそっち系の話か。
そう思い、キリカにアイコンタクトをすると、目の端にアランが『キリカたんとアイコンタクトしやがって』とでも言いたげに中指を立てているのが見えた。
こら。そんな仕草を良い子が真似したらどうするんだ。
お前は一昔前の弱そうな不良か。
外見は金髪碧眼のイケメンなのになあ、残念過ぎるぞ。アラン。
まあ、そんなアホな友人より今は音央達の用件だ。
「また先輩はおっかない話でも聞いてしまったのかな?」
「と、いうよりちょっと噂になっているみたいなのよ」
「噂?」
もう一度キリカにアイコンタクトしてみると、キリカは小さく首を振った。
「そ。とりあえず、放課後に生徒会室まで来てくれる?」
「それは構わないけど……一体何の噂なんだい?」
俺が尋ねると、音央はちょっとだけ思案してから。
______その噂の名前を口にした。
「神隠し、よ」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ