第二部 『普通』を求めていた、人間ではなくなった少女と人間になりたかったロア
原作二巻。不思議な夢
プロローグ。 不思議な夢
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なんだ? ……もしかして誰かのエッチな夢を見たことあるとか?」
「あー……ノーコメントで」
追求するように顔を近づけてくるキリカの視線を避けるように廊下の方を向いた。
前世だと俺がそんな夢を見るなんて考えられない事だったが、最近、よく美少女の夢を見るようになった。
内容はあまり覚えてないが……朝起きると軽い倦怠感を感じる感じ事もあるからもしかしたら夢の中でヒスっているのかもしれない。
それとエッチな夢は、一文字の記憶の中にたくさんあった。
ほとんどが先輩だが、中には……。
「ふむ。先輩の夢は当然としてー」
「うぐっ、ま、まあ、ね」
「もしかして、わ・た・し、のも?」
さらに顔を近づけてはニヤニヤーと笑うキリカ。
ああ、クソ。
バレバレじゃねえか??
「わっ、赤くなった! モンジ君って解り易いよねっ!」
「し、仕方ないんだ、魅力的な女友達がいると仕方ないんだよ!」
「へええ。男の子って罪な生き物だねぇ。好きな子じゃなくてもいいんだぁ」
ニマニマ笑っているキリカ。
『そういう対象』として見られている事自体は気にしていないのか?
なら、ちょっと意地悪してみよう。
「そんな事はないよ。
ただ、俺はキリカみたいな可愛い子も大好きだからねっ!」
パチンっとウインクしてちょっと小声気味にそう言うと、キリカは驚いた顔をして、ぼんっと顔を真っ赤に染めてしまった。
近くにいた女生徒が不思議そうに首を傾げている。
やり過ぎたかな?
そう思ったがキリカはすぐ様表情を戻し______
「ま、まあ……夢の中ならいっか」
あっけらかんとそう言った。
だが、ヒステリアモードの聴力で聞こえたが微かに声が震えていたぞ。
まあ、言わないけどね。
「なんだ、いいのか。
じゃあ今度キリカの夢を見たら、ちゃんとしよう」
「ちゃ、ちゃんと??
ナニをちゃんとするの?」
俺の発言によほど驚いたのか、キリカが大声を上げた。
「しっ! 声が大きい!
嘘だよ。ただの冗談だ……だから安心していい」
周りのクラスメイト達に愛想笑いをしてキリカに向い合い宥めにかかった。
「うー、モンジ君の意地悪っ……」
ほっぺを膨らしたキリカも可愛かった。
「ごめんごめん。
今度キリカの頼み何でも聞くから」
「もう、仕方ないなぁ。
それならまあ、いいや。
それはそれとして。モンジ君の夢はちょっと気になるね?」
「そうなのか?」
「夢っていうのは記憶の整理って言うけど、実際オカルト的に使われる事も多いでしょ。
予知夢とか、明晰夢とか。色々と逸話も多いし」
「うん。確かにそうだね。なんかおっかない都市伝説とかあるのかな?」
「猿の
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