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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
23 闇よりの使者
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 その封印をロシュフォル教会が解けぬように、祈りを捧げて監視していた。
 だが、新生ゼテギネア帝国の成立がこれを変えた。
 魔導師ラシュディはガルフをこの地から解き放とうとしたがガルフは力を失った結果、自力で封印の外へ出ることはできずにいた。
 彼にパワーをあたえるアイテムを渡して契約をするならば話は別だが、 そのアイテムは2つある。
 一つは、失われた秘石『キャターズアイ』。
 もう一つは、聖剣『ブリュンヒルド』である。
 もちろん、契約などするつもりはない。話がそれた。
 今もゼノビアに向かって天宮シャングリラが接近している。
 ガルフの力はいらないが、ここで戦をせずに降伏兵を再編すれば10000程度の戦力を抽出する事も不可能ではない。
 だが、それでは足りないのだ。

「おそらく、カストロ峡谷周辺で行われた新生ゼテギネア帝国とローディス教国の会戦は、そろそろ結果が出たと思う。
 帝国軍の勝利で終わるはずよ。
 そうなると北からの圧力がなくなった帝国軍は、シャングリラを拠点に30000以上の兵力でゼノビアに突っ込んでくる。
 再編するとはいえ烏合の衆に近いこの増援に、帝国軍の相手ができると思う?」

 私の言葉に参加者一同沈黙で私の意見を肯定する。
 つまりそういう事なのだ。

「けど、ここに張り付いている戦力は違う。
 結界の維持管理の為に必然的に強くならざるを得なかった、ロシュフォル教会のテンプルナイト達はね。
 彼らを引っ張る為には、どうしても彼らが留まっている元凶であるガルフを叩く必要があるの」


 神聖都市ポアントノアール・貿易都市ムーアナ・魔法都市オショグボ開放。
 やはり帝国軍は出てこない。
 帝国軍の方もガルフを何処まで信用できるかという思いがあるのだろう。
 その一方で神聖都市ポアントノアールにて、この地のロシュフォル教会と接触する。

「はじめまして。
 新生ゼノビア王国宰相のエリーと申します」

「ようこそ封じられし地へ。
 ドュルーダ修道会騎士団団長のオルシーナと申します」

 裏切りの使徒と呼ばれた13番目の使徒ドュルーダの名前を冠した修道会が、この地のロシュフォル教会を取り仕切っている。
 ドュルーダは12使徒の中でもっともすぐれた賢者で、 白き魔道を極めた後お約束のように暗黒の力を求め、ドュルーダを恐れた他の賢者たちはかれの魔力をひとつの宝石に封じ込め、魔力を失ったドュルーダは歴史の闇に消える。
 天空の三騎士は新たに彼の代わりにひとりの賢者をむかえ、十二使徒としたと伝承が残っている。
 その宝石こそ『キャターズアイ』で、持つ者は強大な力を手にするだけではなく、魔界の神たちと自由に契約できるといわれていたり。
 話がそれた。
 テンプル
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