第五十八話 離れていく心
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あれから7年…ようやく思い出せたよ…街を巻き込んだ怪獣ごっこは楽しかったか?光が丘テロの犯人さん?」
今までヒカリに向けていた好意は、記憶を弄られたことで、憎しみと好意が逆転していた物。
本来の記憶を取り戻した大輔は7年間、今まで抑圧されていた憎しみを解き放った。
そのきっかけを作ったのは間違いなく彼ら。
ヒカリ「ーーーーーっ!!」
トラウマを刔られたヒカリは身体をガタガタと震わせた。
テイルモン[ヒカリ!!?]
タケル「ヒカリちゃん!!大輔君、ヒカリちゃんに何を言ったんだ!!」
大輔「ん?俺はただ本当のことを言っただけだぜ?」
憎しみの視線がヒカリを射抜いた。
伊織「一乗寺賢!!一体大輔さんに何をしたんですか!!?」
賢「は?」
はやて「何やのその言い方は!!賢兄のせいにするんやない!!全部あんたらの自業自得やろ!!自分の責任を賢兄に押し付けるんやないわ!!」
ホークモン[大輔さん、あなたは何故、一乗寺賢と行動を?]
大輔「お前らといるくらいなら賢と一緒にいた方が何万倍もマシだからだ。それに…」
パタモン[それに…何?]
大輔「俺と賢は親友だからな。お前らみたいな薄情な奴らとは違う。本当の友達」
伊織「そんな…その人はデジタルワールドを目茶苦茶にした張本人なんですよ!!」
大輔「じゃあ、お前らは俺からすればそれ以下の存在って訳だな…お前らと話してても時間の無駄だ。帰ろうぜ」
賢「…いいのかい?話さなくて」
大輔「いいんだよ。こいつらに話して事態がよくなるわけじゃねえし」
京「ちょっと待ちなさいよ!!」
肩を掴もうと、手を伸ばした京だが、フェイトが大輔を庇うように立つ。
フェイト「いい加減にして、これ以上。大輔を傷つけないで…あなた達はどこまで大輔を傷つければ気が済むの…?」
京達を威嚇するように睨み、大輔の背中を押すフェイト。
大輔「フェイト…」
フェイト「…行こう、大輔」
四人はこの場を後にした。
大輔「…………」
はやて「大輔さん?」
ゲートに向かう途中、立ち止まってしまった大輔を不思議そうに見遣るはやてだが、それに気づいた賢がはやての手を引っ張って、先を促した。
はやても原因に気付き、フェイトに視線を合わせる。
フェイトも頷き、大輔に歩み寄る。
フェイト「大輔、大丈夫?」
大輔「何が?俺は別に平気だ。大体、俺はもうあいつらのことなんか…」
フェイト「…嘘」
大輔「え?」
フェイト「大輔はいつも平気平気って言ってるけど、本当はそうじゃないよね?…あの人達の言葉に傷ついて…あの人達を傷つけたことを後悔してるよね?」
大輔「………」
フェイト「確かに大輔は強いと
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