第五十八話 離れていく心
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…」
ブイモン[ふう…]
ブイモン達は成長期に退化すると、それぞれのパートナーの元に。
賢「お疲れ、ワームモン」
大輔「ブイモンもよくやったな」
ブイモン[へへ]
伊織「大輔さん!!」
大輔とブイモンの会話に割り込むように伊織が向かって来る。
作り物の笑みを浮かべて伊織の方を見遣る。
大輔「何だ伊織?」
伊織「何だじゃありません!!デジモンを殺すなんて…なんてことを…!!」
大輔「奴は敵だ」
伊織「だからって殺すことはなかったじゃないですか!!追い払えば…」
大輔「その追い払うことすら満足に出来なかったお前にそんなこと言う資格があると思ってんのか?」
京「だからって…デジモンを殺すなんて最低よ!!」
大輔「キメラモンを殺した時は喜んでたじゃないか」
京「え…?」
大輔「キメラモンもれっきとしたデジモンだぞ?キメラモンが死んだ時は喜んでた癖に何言ってんだ?」
京「でも、キメラモンは…」
大輔「キメラモンを倒すのを俺とブイモンに押し付けておいて、てめえらはただ見物してただけの癖に偉そうな口叩くんじゃねえよ」
京「だってあの時、キメラモンを倒せるのは…」
大輔「確かにあの時、キメラモンを倒せるのはマグナモンだけだった。でも援護くらいは出来たはずだろうが、全て俺とブイモンにキメラモンを殺すのを押し付けた臆病者の卑怯者」
京「…っ!!」
言い返せなくなった京は唇を噛み締めた。
タケル「大輔君、言い過ぎだよ!!」
大輔「てめえも同罪だろ!!卑怯者!!」
タケル「え…?」
大輔「てめえらはあの戦いを俺達に全て押し付けたんだ…もう俺達はお前らに指図されない…卑怯者にああだこうだと言われる筋合いなんかねえからな!!」
ヒカリ「大輔君!!」
バシィッ!!
ヒカリが大輔の頬を勢いよく叩いた。
フェイト「大輔!!」
はやて「何するんや!!」
大輔「……」
ヒカリ「何でそんな酷いことを言うの…?そんな酷いことを言う大輔君なんか嫌いよ!!」
大輔「嫌い…ねえ…嫌いで結構…寧ろ好都合」
ヒカリ「え…?…っ!!」
タケル「ヒカリちゃん!!」
胸倉を掴まれ、顔を近づかせられるヒカリ。
それで気づいた。
大輔の表情は笑っているが、目が笑っていないことに。
自身を見つめる目が嫌悪に満ちていることに。
大輔「俺もあんたが大嫌いだよ…殺してやりたいくらいにな…」
ヒカリ「え…?」
殺意に満ちた声にヒカリの表情が凍り付く。
そしてヒカリにだけ聞こえるように小さく呟く。
大輔「俺さ…7年前の光が丘テロの…グレイモンのせいで家が目茶苦茶になって俺自身死にかけたんだ…」
ヒカリ「え…」
光が丘テロ。
グレイモン。
知らないはずの大輔が何故それを?
まさか、大輔の言葉通り、大輔は光が丘テロの被害者?
大輔「
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