第五十八話 離れていく心
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大輔と賢が行動を開始する。
その隣にはフェイトとはやてがいる。
ブイモン[ブイモンヘッド!!]
ブイモンの必殺技でダークタワーは音をたてて倒れた。
賢「……」
はやて「賢兄?」
無言の賢にはやては首を傾げる。
賢は倒れたダークタワーに触れた。
賢「……以前の僕だったら……カイザーの時の僕だったら……何か分かったかもしれない……」
何処か苦しそうな表情で呟く。
賢「少しでもデジタルワールドの復興のために勉強を繰り返したけど……今の僕には……これがどういった仕組みになっているのか……全く分からない……」
頭脳だけならカイザー時代の自分にも今の自分は劣らないという自負はある。
しかしカイザー時代のような天才的な閃きをすることはない。
ワームモン[賢ちゃんは戻りたいの…?デジモンカイザーに?]
ワームモンの言葉に賢は慌てて首を振る。
ワームモンの瞳はとても悲しそうに潤んでいる。
賢「そんな意味で言った訳じゃ…ないんだよ。あの時の僕は……自分でも分からない程頭がスッキリしていて……何でも分かる気がしたんだ……でも……一番大切な事が分かっていなかった……」
賢は自分の拳を見つめ、悔しげに顔を上げる。
はやて「でも今の賢兄は違うやろ?それにもしまた間違えたら私が賢兄を止めるから心配あらへん」
賢「はやて…ありがとう」
ワームモン[ごめんね賢ちゃん。僕がもっとしっかりしていたら……]
賢「…ワームモンが悪いんじゃないんだよ、悪いのは……全部僕なんだ」
フェイト「…そんな悲しいことを言わないで。確かに罪を犯したかもしれない。でも償うことは出来るよ…それに罪を犯したなら私だって…」
大輔「フェイト…お前にも賢にもそれぞれ事情があった。お前はプレシアのため、賢は自分の居場所のため…。」
賢「いや、フェイトはともかく、僕は…自分の意思でやっていた。これを建てたのは僕。デジモン達を傷つけたのも僕…。僕が償わなくてはいけない罪…」
ブイモン[…だったら俺達がしなくちゃいけないのは…]
ギルモン[この世界にある全てのダークタワーつう奴をぶっ壊すんだろ?]
大輔「だな、そうだよなダスクモン」
大輔が呼ぶと、背後からダスクモンが現れた。
賢「ダスクモン!!?」
はやて「何でダスクモンがここに?」
ブイモン[そういや、話してなかったな]
ブイモンは賢とはやて、フェイトにダスクモンがこの世界にいる経緯を話す。
賢「まさか、ダークケーブルの暗黒のエネルギーが現実世界にまで影響を及ぼすなんて…」
大輔「なあ、ダスクモン。」
ダスクモン[何だ?]
大輔「これから俺達はダークタワーとダークタワーをデジモンにする奴をぶっ潰すつもりだ。悪いと思うけどお前の力も貸してくれないか?」
今は一体でも強い力を持つデジモンが必要なのだ。
今の
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