ピンチ…!?
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俺はその日安静に休んで、次の日にルフレスを出る事にした。
「んんー、よく寝た!」
俺が宿屋の二階の寝室から一階に降りていくと渚の姿があった。
「おはよう赤虎!」
「ああおはよう渚」
俺がテーブルに近付くと朝食が運ばれて来た。
「おお美味そう!目玉焼きあるじゃん!」
俺は少し興奮して顔を洗ったあと席に着いた。
「あなた昨日は大変だったねぇ」
この宿の女将らしき人が俺に話し掛ける。
「はい、ご迷惑をおかけしました」
「そんな事気にしなくて良いよ、宿代は白い服を来た男の人から貰ってるからゆっくりして行きなさいな」
「アレクセイ殿が?今度会ったらお礼しないとな……」
「うんそうだね、また今度会うこともあるだろうってアレクセイさんもルフレスから出る時言ってたから、きっとまた会えるよ!」
渚も席に着き、俺たちは朝食を堪能した。
俺たちは宿屋から出た後、次の行き先について話した。
「赤虎、次は何処に行くの?」
「んー、俺は次の街は炎の都市カナルミに行こうと思うんだ」
「炎の都市カナルミって言うと、別名火炎街のあのカナルミ?」
「ああ、鬼退治の助っ人探しにな」
「でもなんでカナルミ?」
「宿屋の女将にここらで強い人居るかを聞いたら、カナルミに確か強い人がいたはずと教えてくれたからだ」
「でもカナルミって…………」
「……………うん、かなり遠い…徒歩じゃ一週間は掛かるな……」
渚がまさか徒歩?と言う目をしている。
「ご心中お察ししますが、はい徒歩です……」
「うぅ〜、やっぱりぃぃ〜」
と渚が少しうな垂れながら呟いた。
「でも行くまでに3つくらい街とかを通るから休みながら行こう」
「うん、そうだね。あたしもこの程度で弱音を吐いちゃいけないし!」
「そうそうそのいきだ!」
俺が渚にそう話すとふと頭に浮かんだ。
「そういや渚、師範代に何か言わなくていいのか?」
「うん?お父さんは今はルフレスには居ないんだ、多分今頃何処かを旅してるよ」
「あぁだから鬼が攻めて来た時あんなに焦っていたのか…、師範代だったらあのくらい余裕だもんな」
「うんそういう事、それじゃあ赤虎行こっか!」
「そうだな」
俺たちはルフレスを後にしてカナルミに向かった。
「よし今日はここで休もうか」
俺たちはルフレスから9時間程歩いた処で今日はここでテントを張ることにした。
「あー疲れたぁー」
「そうだね、あたしももう足がパンパンだよ」
「腹減ったなぁ……」
「うん!ご飯にしようよ」
「渚は何持ってきたの?」
「え?刀と短剣、くし、着替えだよ」
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