十一話
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と、いいますと?」
「これです」
新田先生が指し示したのは酒樽だった。先ほどから感じていた臭い……すぐ傍にある露店の甘酒だと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。恐らく、これを音羽の滝に混ぜたか。
「此方にも警察を呼んでいます。私は事情を説明しますので、ネギ先生は生徒たちを旅館に運んでください」
「分かりました。無事だった者は倒れているものを運んでくれ!」
(カモ、どう見る?)
(大方こっちの出方を探ろうとしてるんでしょうが、あまりにもお粗末っすね)
生徒を運びながら肩に乗るカモとこの悪戯について話すが、どうやらカモも同意見の様だ。大体、こんなにも人が多い中で魔法使いとしての対応がそう簡単に出来ると思っているのだろうか? 認識阻害の魔法等は確かにあるが、あれは勘のいいものには勘づかれやすいと言う致命的な欠陥がある。緊急で無い限り、あまり使いたくはないものだ。
(ただのアホなのか、それとも何か考えてのものなのか……)
(オレっちは前者だとおもいやすけどねぇ)
全員をバスに収容し、旅館へと出発する。今日はもう何も無ければいいんだが……
修学旅行初日の夜。幸運が絶望的に低いネギの願いは叶うはずもなく……敵は更なる行動を開始する。
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