暁 〜小説投稿サイト〜
IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
『祭』〜後夜祭〜
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威力のある炸裂弾、エネルギー兵器、近接武器で対応して! ただし近接武器を使う人は爆発に巻き込まれないように!』

 公開チャンネルから楯無会長の声が響く。

『そういうことなら話は早い!』

 その言葉を聞いて隣で両手のシールドに内蔵された30mm機関砲を使っていたエリスさんが急上昇する。両手のシールドを翼のように広げるとその表面が光り始め、すれ違いざまに炎弾を切りつけた。エリスさんが上に抜けると同時に炎弾が大爆発を起こす。
 私は『コジアスコ』を展開。威力ならグレネードの『ミューレイ』だけど弾速と貫通力ならこちらが上回る。迫ってくる炎弾に4発ほど撃ち込むとそれが爆発した。時間はかかるが地道にやるしかない。

『こういう時は私の独壇場ですわね!』

『ほざいていろ。私が全て落とす』

『あんたら邪魔よ!』

 聞き覚えのある声に顔を向けるとセシリアさん、鈴さん、ラウラさんが炎弾を迎撃しているのが目に入った。3人の武装的に今回の迎撃はお手の物といったところなのでしょう。

『ユリア、取りこぼしお願い!』

『は、はい!』

 地面近くではシャルロットさんは両手にアサルトカノンを、ユリアさんがロングレールライフルを構えている。地面近くまで降ってきた炎弾をシャルロットさんが迎撃、それでも迎撃できなかったものはユリアさんが見事な精密射撃で撃ち抜いていた。それでも広範囲すぎる、手が足りない。被害の少ない、人のいない地域の防衛が間に合っていない。
 そう思った瞬間赤い光が線となって空を走ったのが見え。次の瞬間にはその線上にあった炎弾が全て吹き飛んでしまった。

『手の足りないところは私がカバーする!』

 通信から箒さんの声が聞こえる。ということはあれは『紅椿』の攻撃、ってこと。改めて格の違いを思い知らされる。私たち候補生が数名掛りで処理している炎弾を一瞬で、一人で消滅させているのだから。そう思いながらも手は休めない。弾切れした瞬間にマガジンをリロードし、迫る炎弾を撃ち抜く。ようやく半分ほどになったとき、海側から高速で近づいてくる2機のISの反応が現れた。これは……

『よーし、よくもたせたな候補生!』

『あとは私たちに任せてください』

 『ヴォールク』と『ゼル・ゼム』、ラリサ代表とジャンヌ代表の機体だった。

『合わせろジャンヌ』

『了解』

 二人は加速し、何度も交差しながら炎弾の集団に真横から飛び込んだ。
 数秒語、二人が飛び込んだ一の真反対から現れると同時に、全ての炎弾が飛び込んだ場所から爆発していった。

「すごい……」

 それを呟いたのは私だったが、その場にいたほぼ全員の感想だろう。残りの小さい炎はもう害はないほどのものだ。それこそ花火の時に落ちてくるようなものと変
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