いくら遅くても季節はずれになることはない
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ることから、自棄もすぐに治まるのではないかと期待している
しばらくぶりにペインやカカシ班と任務をこなし、報告書片手に火影邸に訪れる
・・・ペインとカカシはサクラに引っ張られて甘栗甘に連行されました
甘味をたらふく奢らされている事だろう
可哀想なサイフ達、虚空に向かって手を合わせた
「シナイちゃん!」
後ろから呼ばれ、聞き覚えのある声に思わず心臓が高鳴る
「イカリ・・・どうした?」
せめて頬の血痕を拭ってくれ
すごく怖い
そんなんだから夜中に遭遇したくない人間(シュロ調べ)トップスリーに入るんだぞお前
ちなみに夜中に遭遇したくない人間ランキングは大蛇丸、イビキ、イカリの順である
師弟でランクインしやがって・・・ケッ
「?
なんで拗ねてるのシナイちゃん
つーかやばいよ火の国」
拗ねてない
先生は拗ねてないからな
「なにがだ?」
「火の国のジャシン教信者・・・地陸が亡くなってから急激に増加してる
・・・幸いなのは他国の信者増加数がようやく止まったことかな」
「・・・頭が痛い
よし今日は飲みに行こう」
レッツゴーUターン
居酒屋へ向かって青春走りだ
「まぁ仕事終わってるから構わないけどさ
あんまり無茶しないでよ
・・・じゃ、私サイの相談乗ってくるから」
「サイの?」
「・・・シュロったら敵を増やす天才だな
イカリ御嬢さん、アイツと別れたらどうですか?だってさ」
「・・・な、なんでそんな仲悪くなってるんだ・・・」
帰り際は結構和気藹々としていたのに・・・
これから拷問だというイカリと別れて上忍待機所に向かう
カカシやペインの姿はなく、ガイもいない
紅を発見したので飲みに誘うとあっさり承諾してくれた
いきなりのお誘いに乗ってくれるのは珍しい
◆
紅と良く行く居酒屋
度数のキツイ酒が置いてあるところがお気に入りの静かな店だ
トイレに近い角の席を陣取って、お通し片手に酒を飲む
「・・・シナイ、ちょっと聞いてくれる?」
「ん?
珍しいな、相談事か?」
酒も飲まず、頬を紅潮させて身をよじらせる紅の姿が異様だ
いつもならおっさん臭くエイヒレとか齧ってるのに
「・・・ど、どうやったら・・・」
「・・・?」
茹でダコの様に赤くなる顔に、一体何事かと身構える
何度か口を噤んだあと、ようやく出てきたのはとても普段からは考えられないか細い声
「・・・告白、出来ると思う・・・?」
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