世界は狭い
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んは人気高いなぁ。
「珍しいな、アスナ。こんなゴミ溜めに顔を出すなんて」
やっと、キリトがアスナの手を離して告げる。と同時に俺も背中をつつかれる。
「ん?どうした、シリカ?」
振り向くと、シリカ。若干声に硬いものを含ませて聞いてくる。
「何でレイトさんがKOBの副団長と知り合いなんですか!?」
声をひそめて聞いてきたのだが、アスナにも聞こえてしまったようでその答えはアスナが言った。
「時々攻略の手伝いをしてもらってるのよ。それで、このかわいい女の子は誰なの?レイト君」
何をシリカが懸念しているかはすぐに分かった。
「はいはい、俺はシリカ一筋だって。で、俺の彼女ですって言えば信じてもらえます?」
この返しにはアスナだけでなく、キリトも驚いたようで、口をあけてこちらを見てくる。もう少し別な紹介の仕方があったか?とも思ったのだが、シリカも問題なかったようで、更に俺に腕を絡ませてくる。
「ならいいです。レイトさんの彼女のシリカです。よろしくお願いします」
「あ・・・シリカって半年くらい前にレイトと一緒にいた娘か!」
「その通りだ、クロノ。んで、ついでに」
「ついでってなんですか、ついでって!?私のことですよね!私はセレーナです。レナって呼んでください。それに、アスナとはもう知り合いです!」
俺の後ろからレナが勝手に出てきて自己紹介する。アスナさんと知り合いだったのか?
「あら、レナじゃない。あなたもここ来てたの?」
「はい!エギルさんのところ、安いんで」
自分の店を褒められて、エギルがだらしなく顔を緩ませる。現金な奴だな・・・。
わいわい皆が盛り上がる中、俺が今日痛感したことは、世界は広いようで狭いということだった。
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