暁 〜小説投稿サイト〜
とある愚者の転生記
リリカルなのは編
第三話 俺と契約して使い魔になってよ
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アはオーバーSランクの大魔導師です。Aランクの魔導師の魔力で私を維持しようとすると一個下がってBランクになってしまいます」
 申し訳なさそうにリニスが言う。

 うーん。あれだ。使い魔すら維持するのに困る程度しかない魔力か………。
 否。ここは、リンカーコアがあることに感謝するべきだ。幸い、俺はまだ小学二年生、きっと魔力は伸びるはずだ………。

「いいよ。大丈夫だから、契約をしよう」

 リニスはまだためらいがあるようだが、そこは押し切った。
契約するためだろう、鍋から床に綺麗に着地したリニスは、俺を真っ直ぐに見上げて最後に問いかける。

「本当にいいんですね」
 俺は頬を掻いて、しゃがんでリニスと視線を合わせる。

「いいよ」
 あっさり言いきった俺に半ばあきれたようだが、リニスがごにょごにょと呪文を唱えると、俺とリニスを中心に二つの魔法陣が浮かび上がる。
 しばらくすると魔法陣が消え、俺の体内からオーラとは違う何かが抜けていく感じがする。どうやらリニスとの間に魔力のパスが繋がったみたいだ。同時に、自分じゃない誰かと何かが繋がっている感覚がわき起こる。

「うーん。なんか変な感じだ。この繋がっている感覚。まぁ、その内慣れるか」
 なんか不思議な感覚だ。まぁそのうち慣れるよね、きっと。

「んじゃ、これからよろしく、リニス。とりあえず、もう遅いから詳しいことは明日、いやもう今日か、起きてからでいいかな?」
 ちなみにもう零時を余裕でまわってます。小学二年生の身体ではあまり遅くまで起きていられません。というか、実際眠くてしょうがないです。

「わかりました、ノビタ」
「寝床はそこで大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」
「そっか、じゃぁ、おやすみ」
「はい、おやすねなさい、ノビタ」

 こうして、優秀な使い魔を得るとともに未知なる魔法の扉も開いた俺でした。
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