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魔法薬を好きなように
第30話 敗戦か
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知っておられるかと思いますが」

なんか、話したがらなさそうなので、気にはかかるとしても、それ以上の無理強いは、あとあと面倒になる。

「わかった。親父にあとで聞くから、俺の部屋は入れるよね?」

「大丈夫です」

そうして、自室に入って夕食まで待つことにした。
夕食前に、親父がもどってきたので、

「やあ、親父。久しぶり」

「よく生きて帰ったな」

「そんな、死ぬようなところについていないからさ」

「そうか。まずは、お前の無事を祝って、軽く飲むか?」

「ああ」

こういう、夕食前に飲むということは、何か話があるってことだ。諜報委員にかかわることだろうか?

応接室で飲むことになって、親父からの言葉は、

「お前にとって、かなり悪い情報がある」

「そう。覚悟してきいておくよ」

「実はだな……」

次の言葉は、予想していた事とはまるで違っていたことなので、驚くしかなかった。

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