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ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
夏ノゆウ暮れ そろいシ英ユウ 果てナきカナシミ
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ね」
彼女は左目についた巨大な裁縫ボタンをベリッと剥がした。
そこには、何もなかった。ただ仄暗い、空洞があるだけ。
奥の二人は驚いた。その異様な風貌に。
ハートはニッコリと笑うと、空洞に指を突っ込んだ。
グチュグシュ・・・という異様な音が静寂に響いた。
カチッ
「すべてを焼き尽くす暴力を・・・」
「見せてあげるよ」
右手が引きちぎれ、細身の体にしては異常な腕が接続される。
『不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してください』
その音声と共に装着された腕は、指は六本、大型のチェーンソー。
肩には青白く光りながら回転し、紫電をまき散らす動力炉らしき物がついている。
「そぉ・・・・れぇっ!!!」
ブンッとそれは振られ、周囲に爆炎をもたらし、前方を全て吹き飛ばす。
スカルは、直前に二人を担いでそれを避けていた。
しかし―――――――
ハートの武装が変わっていた。
それは――――巨大な三連レールガン。
背中には三つの加水式原子炉。
爆発したら――――――被害は甚大だろう。
「撃てナイよネ?」
スカルは、その口調に違和感を感じていた。
「アハ・・・・アハハ・・・・」
「ねぇ・・・」
「××××××××」
「!!」
リンはその言葉が聞こえていた。確かに聞こえた。
キュイン!!
閃光。爆発。凄まじい威力のレールガン。
「チッ・・・」
リンは一人、舌打ちし、たった一人で再びRに変身する。
『サイクロン!!』『ディフェンス!!』
スカルマグナムを奪い、スロット、腰のスロットにメモリを入れる。
『サイクロン!!ディフェンス!!マキシマムドライブ!!』
禁断のツインマキシマム。負担、衝撃、全てをリンは一身に受ける。
風の防壁がレールガンを防ぎ、スカルたちは吹き飛ばされた―――――。
研究所 医務室
「・・・?」
ユキは、超感覚がとらえた、音がした方向を向いた。
(なんだろう・・・?)
そう思った時、本郷が問いかけた。
「ユキ君・・・彼は何者なんだ?ウィザードの力を使っていたようだが・・・?」
「わかりません・・・とりあえず言うと、彼の名前はライトさん。《雷帝》と呼ばれていた、別世界の勇者です。だけど・・・僕の知る彼に、ライダーに変身する能力なんてありませんでしたし・・・」
何より・・・
このライトに触れた時に起きた、あの映像は・・・?
女性に向かい、Wに変身して立ち向かう、ライトさんとダークさん・・・結果的に勝ったが、ダークさんは消え、ライトさんが闇に
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