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転生赤龍帝のマフィアな生活
四十二話:俺が女…だと? 〜その一〜
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モリーを興奮させてしまったらしくさらにがっちりと抱きしめられてしまっていた……すまねえな、バジル。少しだけ反省している。
それと……さっきから気になってんだが、あのハーフヴァンパイアは何者だ?

「おい、そこのカスヴァンパイア」

「ひいいいいいいっ! ごめんなさいですうううううっ!」

何故か、話しかけただけで泣きながら謝りはじめるカスヴァンパイア。
しまいにはどこからか取り出した段ボール箱の中に飛び込んでしまう始末だ。
………何なんだこいつ。

「おい、三秒数える前に出てこねえとその箱ごとぶち抜くぞ。一、消し飛べ!」

「まだ、一秒しか経ってないですううううっ!?」

「黙れ、男も女も一だけ覚えていたら生きていけんだよ」

数え初めて一秒で段ボール箱を撃ち抜いた俺に命からがら逃れたカスヴァンパイアが文句を言ってくる。一々うぜえんだよ、第一てめえがそんな箱の中に隠れるからいけねえんだろうが。今度はここら辺一帯事消すぞ。

「それで、てめえは何者だ?」

「ギャ、ギャスパー・ヴラディですううう。こ、殺さないでくださいいいいいっ!」

何でこいつは、俺に話しかけられただけでこうも怖がってんだよ。
俺はまだ何もしてねえだろうが。それとも、何かやましいことでもあんのか、あん?
そんなことを考えているとゼノヴィアが俺に事情説明をしてきた。

「ああ、ギャスパーにはイッセーが今までしてきたことを教えてやったんだ」

「あ? たかだか、焼き鳥とコカビエルを虐殺してやっただけだろうが。カスマフィアの殲滅と対して変わらねえよ」

「やっぱり、この人怖いですうううううっ!」

ちっ、さっきからギャーギャーうぜえやつだ。
男だか女だか分んねえ恰好しやがって、超直感でも分からねえとかどういうことだ。

「男だか女だか知らねえが泣いてんじゃねえよ! シャキッとしやがれ!」

(女状態の相棒が言うと何故かいつもより威厳が増すな)

((((俺達は一生ついて行きやすぜ、姉御!))))

誰が姉御だ! 俺は偶々女になっているだけで、中身は男だ。
呼ぶなら、ボスと呼べや!
それとお前ら今まで居た変態と違う奴らだろ!?
なんで、増えてんだよ! 俺の精神世界は変態の生産場じゃねえぞ。
おい、誰だ。今、ドM製造機って言った奴はカッ消すぞ!

((((お願いします、姉御!))))

(やっぱ、無理だ)

こいつらは消せない、もう頭で理解するよりも早く心で理解できる自分にも驚かねえ。
……胃薬が大至急で必要だな。
というか、ギャスパー・ヴラディは何も言い返してこねえが何もいう事はねえのか。



「僕は…僕は―――両性具有だから大丈夫なんですううう!」



((((りょ、両性
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