第三十六話 パーソナルリアリティ探しとレベルアッパー探し
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でしたの。でしたらレベルアッパーを使えばレベルが上がる人も居ると?」
「恐らくは……まぁ、ウチも使われただけでレベルアッパーというものを正しく把握してるわけじゃ無いからねー。ウチは変な音を聞いただけで、後からそれをレベルアッパーだって知ったわけだけど、もしかしたら別の何かがあってそれで力を発揮できるようになる可能性もあるわけだし」
ここでは俺の設定上でレベルアッパーの話をしているわけだが、レベルアッパーの性能を知らない状態だとすると、予測できるのはこの程度だろうと考えてこうなっているのである。
「そうですわねぇ。それで、レベルアッパー自体はどのように手に入れたのでしょう?」
「それは研究所に聞いてみないと分からないわね」
俺自身はアリスに探してもらってネットワーク上で入手したわけだが、聞いた場所は取り敢えず子供達にレベルアッパーを聞かせていた研究所なのでそう答える。
「研究所の場所って分かりますの?」
「うん、多分。初春さん、ちょっとパソコン借りるねー」
「はい、どうぞ」
場所を聞かれたので初春さんにパソコンを借りる。ネットで地図を検索していくと、子供達を救出した研究所を見つけることが出来た。
「えーっと、あー、この研究所です」
研究所付近の地図を表示すると、前に暗部のケータイに送られてきた地図と同じ物が表示されたので、パソコン画面を白井さんに見せながら研究所の場所を指差した。
「黒子! 貴女一人だと不安だから私も行くわ!」
「お姉様……」
白井さんがパソコンの地図を確認すると、今まで佐天さんと一緒に初春さんのタオルを交換したり熱を測ったりしていた御坂さんが名乗りを上げる。まー、御坂さんのことだからこうなるだろうことはすでに予測できていた。
「ほら早く! 行くわよ!」
「はっ、はいですのっ!」
やる気満々の御坂さんに押される形で、白井さんは御坂さんを連れてテレポートしていったのである。
「初春さん、パソコンありがと」
「あ、いえ。どういたしまして」
御坂さんの行動力に呆然としながら初春さんにパソコンを返す。
「レベルアッパーかぁ……」
「佐天さん、ずるは駄目ですよ!」
少しうらやましそうに呟いた佐天さんに初春さんが注意する。佐天さんには一応危険があることも伝えてあるのだが、やはり能力への憧れは大きいのだろう。
「わ、分かってるって初春は心配性だなぁ」
「ねぇ、初春さん。レベルアッパー使用者が他にも居たとして、ネットでレベルアッパーについて調べるにはどうしたら良いと思う?」
「どうしたらって言われても……」
この調子だと佐天さんがレベルアッパーを見つけた時は使う可能性が高そうだと感じ
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