暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と学園の動物達
第三幕その八
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「高校三年生まであの場所にいましたので」
「だからですね」
「はい、横浜ファンです」
 そうだというのです。
「子供の頃優勝を見て感動しました」
「そうでしたか」
「先生は野球は、いえ」
 言ってすぐにです、日笠さんははっと気付いたお顔になって言葉を訂正しました。
「イギリスの方ですから」
「いえいえ、日本に来てから」
「野球がお好きになったのですか」
「そうです、とはいっても日笠さんには申し訳ないのですが」
「阪神でしょうか」
「ここに来て最初に観た野球チームで」
 そして、というのです。
「観ていて素晴らしいのね」
「そうですね、阪神は敵ですが」
 横浜から見ればです、同じリーグにあるまさに敵同士です。
「私も嫌いではないです」
「いいチームですよね」
「阪神には不思議な魅力があります」
 日笠さんは温かいお顔と目で言うのでした。
「華があります」
「はい、他のスポーツチームにないものが」
「横浜にもそれはないですか」
「そうですね、横浜は負ければ本当に悲しいです」
「しかし阪神は」
「勝っても負けてもです」 
 どうなってもというのです、このチームに限っては。
「華があります」
「僕もそう思います、あんなチームはないですね」
「イギリスでもですね」
「はい、ありません」
 本当にというのです。
「サッカーでもラグビーでも」
「左様ですか」
「はい、本当に」
「阪神は本当に特別のチームですね」
「では日笠さんもこちらに生まれておられれば」
「絶対に阪神ファンになっていましたね」
 野球チームは、というのです。
「サッカーはわかりませんが」
「サッカーはどのチームでしょうか」
「そちらも地元でして」
 そしてそのチームはといいますと。
「横浜マリノスです」
「あのチームですか」
「先生はサッカーは」
「そうですね、サッカーのプロチームでは」
 何処かといいますと、
「京都パープルサンガが面白いですね」
「神戸ではないのですね」
「そうですね、あのチームが好きでしょうか」
 京都パープルサンガ、このチームがというのです。
「サッカーは」
「そうですか、サッカーは」
「あのチームです、それと」
「それと?」
「イギリスはサッカーだけではなくて」
 このスポーツ以外にも盛んなスポーツがあるというのです。
「ラグビーやテニス、乗馬にポロもです」
「全てイギリスで盛んなものですね」
「こうしたスポーツも人気があります」
「そうなのですね」
「とはいっても僕はどれもしませんが」
 先生自身はとです、恥ずかしそうに笑って言うのでした。
「学生時代から」
「観られることはお好きですね」
「はい、しかし実際にすることはです」
 それはとい
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ