黒蝕の陰、天廻の陽
危機!テツカブラを狩れ!【前編】
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
と、四人は一斉に手を合わせ
「頂きます。」
の一言と共に食べ始めた。
「おおお!ここが地底洞窟って奴か!」
四人はベースキャンプに到着した。
いつも通りの設営済みテント、青い支給品ボックス、赤い納品ボックスがあるだけである。
ダイラスが先陣を切って道先まで歩いてみた。
「お…おお…何だこの高さは…。」
底が見えないほど深い断崖絶壁であった。
高さだけならフラヒヤ山脈からティガレックスに追いかけられて落ちるあのシーンよりも高そうではある。
「月刊誌の狩りに生きるで記事を書いている地質調査の人が好きそうな場所だなぁここ…。」
アルフレッドがダメ元でたいまつを照らしてみるがやはり底は暗いままである。
「あの人決戦場とか雪山深奥とかのジャンプポイントも探してなかったかしら…。ほんとジャンプに関してはアナタ以上の執着よね。」
そう言いながらアルフレッドの背中を装備越しに指でなぞらえるアルマ
「と、とにかく目標はこの奥にしか居ませんし行きましょう。」
言うなりアルフレッドが後ろにいたアルマをおもむろにお姫様抱っこし始めた。
そのまま崖の切っ先まで歩く。
「ちょ、アナタ何を…!」
「アルマさん、確か高所が若干苦手でしたよね?だったらこうして行くほうが心強いでしょう?」
「そ、そんなこと一言も…!」
顔を真っ赤にしながらもまんざらでもない様子だった
「たまには僕の言う事も素直に聞いてくれませんとね。それじゃ行きますよ!」
「ちょ、ちょっと―――」
そのまま有無を言わせずアルフレッドは崖から飛び降りた。
「じゃあ俺たちも行くか!」
言ってダイラスは景気よく飛び降りようとしたが、物凄い力に引っ張られて一歩もままならなかった
「お、おいどうしたんだよ…。マトレガ、行かないのか?」
「…私たちも。」
フードの奥に秘められたマトレガの表情は物憂げだった
「おう!任せな!」
ひとたび笑顔になった後、ダイラスはマトレガをひょいと抱き上げそのまま崖下へと飛び降りた。
地底洞窟エリア八、ここでは鉱石採掘が広く多く行われ土竜族も足しげく通っている場所とされている。
が、地形性質上やはりモンスターとの遭遇は激しくちょっとした小型鳥竜種は勿論のこと大型の飛竜種や獣竜種の来襲も確認されていて、戦々恐々としている。
四人が降り立ったこのエリア八には…
「赤褐色で部分的に黒ずんだ甲殻…どうやらアレが今回のターゲットのようですね。」
「なるほど、言われてみれば確かに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ