第五十三話 一時帰還
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は少し口ごもりながらも説明すると大輔の両親は目を見開き、少しの間を置いて特に母親が目を輝かせた。
「恋人ー!!?やるじゃない大輔!!こんな可愛い子を捕まえるなんて流石私の子ね!!」
「おい!!今日は寿司だ!!特上寿司!!」
「ええ!!フェイトちゃん!!今日はゆっくりしていきなさい!!」
大輔の両親二人は凄い勢いで電話に向かって突っ走った。
残された大輔達は呆気に取られていた。
ジュン「あ〜、フェイトちゃんだっけ?悪いわね、驚いたでしょ?」
フェイト「あ、いいえ。明るくて賑やかな人達でいいです」
ジュン「フォローありがとう」
大輔「あの…姉…ちゃん…」
ジュン「え?」
大輔の口から発された言葉。
“姉貴”ではなく“姉ちゃん”と自分を呼んだ。
大輔「光が丘テロ…のことなんだけど…」
ジュン「あんた…もしかして……」
“光が丘テロ”という言葉を聞いてジュンの顔が強張った。
大輔「うん…思い出したんだ…何もかも全て」
ジュン「そう…」
大輔「俺さ、今まで姉ちゃんのこと、俺のことを悪く言う最低な奴だと思ってた。でも違うんだよな…」
フェイト「大輔…」
大輔「最低だったのは…寧ろ俺の方だったんだよな…俺だけ都合よく忘れて、姉ちゃんも一輝兄ちゃんも苦しんでたのにずっと今まで忘れてたんだ…だから…」
ジュン「ストップ」
謝ろうとした大輔を遮ると、ジュンもバツが悪そうに大輔を見る。
ジュン「確かに私も、あんたが光が丘テロのことを忘れたことに目茶苦茶腹が立ったけど…今思い返してみると、あの時のあんた…まだ四歳だったもんね…寧ろ忘れていた方がよかったのかもしれない…私も悪かったわ。ごめん」
大輔「姉ちゃん…うん、俺もごめん。そしてありがとう」
こうして、本宮姉弟の長い姉弟喧嘩は終わった。
因みに夕食の特上寿司を食べる時、二人の馴れ初めを聞きたがる両親に大輔とフェイトは恥ずかしい思いをしたのは言うまでもない。
こっそり盗み食いしたブイモン&チビモンはわさびの辛さに悶えていた。
そして深夜。
全員が寝静まった時、ブイモンはふと目を覚ました。
こっそり家から抜け出すと、見知った気配を感じた。
ブイモン[ダスクモン…?]
ダスクモン[やはり気づいたか…]
闇から現れたのはダスクモン。
ブイモン[どうしてお前がここに?]
ダスクモン[俺にも分からん。ダークエリアの亡霊共と戦っていたら、時空の歪みに飲み込まれてな。気づいたらこの世界にいた。]
ブイモン[そっか…明日大輔に事情を説明しておくよ。]
ダスクモン[ああ…]
こうして、大輔、賢、フェイト、はやての四人とデジモン達は一時的に大輔達の現
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