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思惑の色は――紅
第2話 餌食
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スターを倒していけると。
 だが、アーチャーは彼女への凌辱を諦めてはいなかったのである。
「あ、ふ…………ふあぁ……ぁ」
 凛は甘く深い息を吐き出した。ベッドの上、嬲りは続いている。魔術師の少女は全裸にされて、英霊の男は上半身だけを肌蹴ていた。慄える少女の股間に男の頭が埋まり、汚らしい音を立てて性器を舐め啜っている。

 やはり、多少乱暴に責められるのが好みのようだな。

 マスターとサーヴァントは言葉を介さず意思を疎通させることが出来る。凛の脳裡にアーチャーの思念が走り抜ける。膣口を存分に潤ませながらの、野卑で粗暴な決めつけ……語りかけた感じですらない、聞こえよがしな独白。
「な、ぜ……こんなこと、するの……」
 凛は、声に出して訊き返す。心と心が文字通り繋がっているという、実感を避けたのだ。

 君の魔力を回復させるためだ。

 まただ、決まり文句となっている、その科白。確かに、昨日は休む間もないほど、緊張の連続だった。夜の校内でのランサーとの遭遇、そしてセイバーのマスターである衛宮士郎と共闘し、バーサーカー陣営との死闘。魔力も激しく消耗し、夜間一睡もしなかったことで体力も限界に達していた。にも拘らず、この仕打ち……疲れ果てているというのに。
「は……っ、あ……っ、私の、なか、に、突っ込みたいの、アーチャー?」
 敢えて、凛は下品に、直接的に問うた。

 そうだ。

 アーチャーからの答えは、予想以上に手短だった。淡々として、率直過ぎる回答。微塵も動じない。
 加速度的に危機感が増大し、凛の内蔵に締めつけられるような痛みが走った。同時に、子宮が激しく疼きだす。それは、快楽ではなかった。止められない、自分ではどうしようもない衝動だった。これまで一度たりとも体験したことがなく、故に言葉にできない、気が狂いそうになる興奮に駆られる。
「あ!……んっ……はう……あっ……あ、あ……!」
 淫声が、止まらなくなった。恥ずかしさと屈辱感が胸の中で荒れ狂い、理性を削り、刻み砕いてゆく。
「感じたか」
 アーチャーは凛から舌を離し、独りごちた。しかし、すぐさま、彼女の股間の開ききった穴へと窄めた舌先を挿し込む――奥へと。
「んうううううぅっ!」
 女陰に閃いたヌルりとした感覚は、恥骨の上あたりに悪寒を生じさせた。反射的に凛の膣壁が引き締まり、その侵入者を挟み込もうとする。しかし、アーチャーはやすやすとその舌を抜き出し、また淫核に軽い刺激を加えていった。
 微かに、つつくように。間隔もまばらで、緩やか。
 満たされないどころか、気持ちが飢える。
 明らかに、挑発を意図する、焦らし。
「や……あ、あ……やん……くぅ……アーチャー! 何してるの!?」
 甲高い、喘ぎのような吐息を繰り返しながら、凛は堪らず、アーチャー
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