第五十一話 エテモンの過去
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リシア「ねえ、お兄ちゃん。酸素って何?」
大輔「酸素ってのは簡単に言えば空気だ」
すずか「私達人間は酸素っていう物を吸って、二酸化炭素を吐いて生きているの。」
ユーノ「僕達の身体は凄いんだよ。肺は二酸化炭素と酸素を入れ替える場所で、心臓はそれを頭から爪先まで運ぶために、毎日休まないで動いているわけだしね」
ナノモン[うむ。私がエテモンを止めたのは、あのダークケーブルに使うから、とどこかから持ってきた物質の電気が異常値を示したからだ]
フェイト「異常値?」
ナノモン[エネルギーとして高濃度なのだ。あり得ないほどにな。私達は電気で生きているのだ。電気は酸素そのものなのだ。考えてみるがいい。そんな私達が異常値で高濃度の電気に接触すれば、どうなるか。どうなってしまうのか。]
賢「人間は酸素を吸うことで、生きている。しかし、吸う事に人間の身体は衰えさせていく有害な物だ。電気を酸素とするデジモンも…」
ナノモン[そうだ。お前達が相手をしている暗黒の力という奴は、こういうものなのだ。なのにあの機械音痴は理解できなかった…あの大馬鹿が…]
悲しそうに言うナノモンに子供達はかける言葉が見つからない。
大輔「そういえば、デビモンのデータはデジタマにされてD-3に保存されているけど、まだ修復中だ。今までデータを保存していたのは無傷なのに、デビモンのデータはボロボロだった…。」
ナノモン[デジタマのデータの損傷…予想以上だ。暗黒の力は…お前達は知っているだろう、私達は本来死というものは存在しない。死んでも生き返るのだ、デジタマに。そして、それでもなおこの世界にいるべきではない、と判断された者たちはダークエリアに送られる。そこでアヌビモンという裁判官によって裁判を受けるのだ。こちらの世界にいるべきか、ダークエリアで禁固刑に処せられるか、それともアヌビモンによってデジコアを食われて死ぬという名の消滅をするか。この消滅こそが我々にとっての死だ。]
フェイト[デジタマのデータが損傷しているということは…後少しでもデビモンを倒すのが遅れていたら、デビモンはデジタルワールドの輪廻転生の輪から外されて…完全に消滅していた……]
大輔「そう思うとギリギリセーフだったんだな…」
アリシア「よかった…悪い奴だったけど助かって……」
ナノモン[デビモンはダークエリアによってアヌビモンにより三つの選択肢すら与えられないまま、デジタルモンスターにとっての死を強制されそうになったのだ。暗黒の力によって。闇の象徴である筈のデビモンですら消滅しかけたのだ。まさに暗黒だ。そこには闇も光もない]
ぞっとするほどの暗黒の力の強制力である。
もし大輔達が次元漂流せず、次元漂流の影響で性能が格段にアップしたD-3が無ければデビモンは完全に消滅していた。
ナノモン[私もエテモンを戻すには、
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