暁 〜小説投稿サイト〜
俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は八雲琥珀だっ!
第十三話 電車と異変と撫で撫ではやめてください
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ひゃっほー
むかーしむかしあるところにだな〜 みかんを買いに行った青年がめっちゃ歩いてな〜 可愛らしい少女見つけてな〜 やっぱ歩いてな〜 まぁみかん買ってな〜 少女のお家に行くんだ〜 するとそこにはな〜 青年の知り合いである変な帽子被ったふわふわした女性がな〜 巫女さんとお菓子食べてんだ〜


「....なんでここに居るんだ....?あんた」

「あっ、琥珀〜 みかんは〜?」

「なんでここに居るんだ?」

「みかんは?」

「なんでここに居るんだ!?」

「みかんは!?」

「投げつけんぞ」

「電車投げつけるわよ」

「すいません、本当にすいません。買ってきました。この通りでございます...」



今から遡ること約五分

長い長い階段を登って、大きな赤い鳥居があって、神社が見えたので、そこ目掛けて歩いた
博麗ちゃんは俺より先に行ってしまったが、見失わない程度にゆっくり追いかけた

神社に近づくに連れてわかったことは、まぁもちろんと言っても過言ではないが... 神社の後ろに家が建っている。もっともくっついて居る、はずだ。賽銭箱があって、世間で言われる神様とやらが移住して居る小さな部屋(部屋と言っていいのだろうか?)が奥にある
先ほどの鳥居の真ん中に書いてある通り、はたまた巫女の妹である博麗霊の苗字、"博麗"を取る。つまりは博麗神社と言うことだ。山の上にあるのか、それともただ単に階段が長いだけなのか... そこはわからないが、こんな足を運び辛い場所に神社を建てて問題ないのだろうか? 参拝客は如何程なのか...? 増してや、この幻想郷に幾つの神社があるのか。また、この神社、博麗神社(仮。検索検索♪)はどれほど有名な神社なのか。気になる一方だが...

「なんか願っとくか」

この神社のことを考えながらも足を動かして居た俺は、既に賽銭箱の目の前に居た。鳥居を少し進んだ所に置いてあった手水も済ませてある。それをわかってのこと、ポケットに手を入れ、財布を取り出し、中に入っている小銭(文)を五枚ほど取り出し、一枚ずつ入れていった。何もかもを吸い込むようなその賽銭箱は、丁寧に入れた銭を跡形もなく... いや、闇に包んだと言うべきか。衣服、姿勢を正し、二度とおじぎをする。そして、二度と拍手

俺がこの世界に来たことに対し、全ての、元居た世界、現実世界に対し.... ここに居ることを誓う
俺がここに居る意味を、ここに来た理由を.... 現実世界に居た意味を、現実世界から抜け出した理由を、図にしてみろ

そして、一度とおじぎをする....


「さてと。博麗ちゃんは家に着いて、俺はみかんが買えて、日もくれてしまうし.... 帰るか」

その前に少し博麗ちゃんに挨拶して行くか
何気ない
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