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新妹魔王の契約者〜龍剣使いの神皇帝〜
1巻
整理後に宴×一真の策略と黒幕の正体
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たので、心の中でこの子は出来る方だと思った。と同時に澪はもし相手をしていたら相性の悪い相手だと見た。勇者の一族だけであるが、戦闘における強さを示す指標・・・・この世界では大まかに「(パワー)」「速さ(スピード)」「(スキル)」「魔力(マナ)」の四つに分類されると言う。

要するにゲームのステータスだと思えばいいと言う事だと、澪は一真や万理亜から教わった。理想は万能タイプでこれに値するのが一真と深雪だけで、あとはそれぞれの能力に合った力を伸ばす事だと。万理亜はパワー、澪は魔法がそれに当たり、各系統内でそれぞれに能力に適した戦闘スタイルを選択していた。万理亜であれば怪力を活かした「肉弾格闘士(ハード・ストライカー)」澪なら中遠距離から強力な攻撃魔法を放つ「上位魔法士(ハイ・ウィザード)」と言う風に、柚希は技タイプなのだと。近接ではパワータイプに、遠距離からは魔力に劣るが応用力が最も高く、あらゆるレンジで戦える系統だ。柚希は澪よりも実戦経験豊富かもしれないが、それよりも人生の先輩とも言われる深雪は修羅場をいくつも潜ってきた戦闘を楽しむかのような感じである。一真みたいに半分戦闘狂ではないにせよ、今澪が動く事は必要ない。澪を守るのは目の前にいる義姉である深雪だからだ。

「なるほど、ですが貴女程度で私を倒せると本当にお思いですか?それともお兄様の優しさを利用しようと考えているでしょうが、貴女はどうなんですか?お兄様の意思を無視したこの状況をどうご説明すると言うのですか」

「!私は・・・・」

思わず表情を硬くした柚希に更に追い打ちをかけるように言う。

「もう一度言いますが、私はお兄様の背中を預かる者です。貴女は最もお兄様の事を知っていると思いですが、それは単に策略にハマったとでも言いますよ」

「一真の事をちゃんと知っているのはこの私、あの時の事件も知らない貴女など分かりはしないはず・・・・」

「それはどういう事なの?」

「そういえば澪は知らなかったようなので、この場で話しますか。本当は貴女はこう言いたかったはずです、お兄様は昔のように戦えない・・・・本当は剣を持つだけ酷と仰るつもりだったのでしょう『なぜ私の考えた事を貴女が口にできる?』そりゃ私はあなたとは違いますからね、お兄様曰く心眼で見たのをそのまま言ってみただけです」

それから五年前に起きた事件をここで語った深雪、五年前の事件で当時刃更が放った技が暴走し勇者の資格を失い父と共に里を追放された事を。だが、それはあくまで一真の策略で出生が勇者の里で剣の腕も里の中では逸材だったと言う事も。そして技の暴走で、刃更と一緒にいた柚希以外の人間が消滅した事も全部言ったのだった。そして澪と万理亜が出会う前までは東城刃更と父親の迅と一緒に住んでいたが、本体である織斑一真と合流した
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