unknown 1
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
全ての死を悼め。
失ったものへの追悼は恥ずべきものではない。
全ての死は不可避であり
争いがそれを助長するのなら
全ての死を悼み、全ての戦いを憎み
全ての死を背負い、自身を犠牲に戦いを治めるがいい。
残り??人
《3回戦1日目》
ユリウスという男に襲われた翌日。俺が所持している端末に一つのメールが送られる
【2階掲示板にて、次の対戦者を発表する】
ついに聖杯戦争三回戦が幕を開けた。 マイルームから出て二階へと向かう。歩みを進めるたび心臓の鼓動が大きくなっていくのがわかる。人数も少なくなり今回戦う相手は遠坂や白野のように俺の知っている奴かもしれない。
「……………………」
しかし、いざ掲示板の前に来てみると俺の予想は外れ言葉が何も出てこなかった。寧ろ訳が分からず困惑している。表示されているのは一文のみ
マスター:unknown
決戦場:三の月想海
unknown、不明や未知という意味。この場合単純に俺の対戦相手は決まってないことになるのか。
それとも対戦相手の妨害?
「……………あいつに聞くしかないか」
ここで考えていても仕方ない。極力避けたかったが言峰に確認を取ってみよう。……………でもあいついつもどこにいるんだろう?教会は蒼崎姉妹が占拠してるし図書館や保健室は考えにくい。
「どこにいるんだ言峰のやつ?」
『麻婆豆腐でも食べてるんじゃないか?あの男の好物だからな』
「そうなのか?じゃあ食堂にいるかもな」
昼食には少し早い時間だけど、第六感が働いたのかなんとなくそこにいるような気がする。階段を降りて食堂へと足を運ぶ。すると
「うわ」
テーブルに積み上げられた皿と麻婆豆腐をひたすら食べている言峰がいた。ここの麻婆豆腐って白野曰く激辛なんじゃなかったのか?見ているこっちが胸焼けがしてきた。
「私に何か用かな?」
俺に気付いたのか食べている麻婆豆腐から視線を外し俺に問いかける。口元に麻婆豆腐のタレをつけながら。
藤ねえも同じようによく口元にタレをつけたまま話すことがあったがこいつの場合ふざけているようにしか感じない。おそらく人徳というものが関係しているんだろう。
「聖杯戦争のルールに詳しいんだよな。気になることがあるけどいいか?」
「可能な範囲でのみ答えよう」
「俺の対戦相手がunknownと表示されているのはなんでだ?」
「ならば君は不戦勝のようだ」
「不戦勝?」
「参加者が次々と行方不明となり人数調整のため今回限り不戦勝というプレイヤーが数人出来てしまった為の処置といえよう」
言峰の言葉にユリウスの顔が浮かび上
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ