unknown 1
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へぇ〜大したものだ」
簡潔にするとあれは、この月に保存されている設計図から生み出されたもので、別にできてもおかしくはないものらしい。
「ですが、人類が誕生した奇跡に比べれば小さなこと」
「そんな規模の事と比べられてもな…………」
ま、どちらも人間が生まれたという事だが、何もなかったところから生まれた人間よりも、設計図が用意されてできた網霊の方がお手軽、いや手軽ではないのだろうが少なくとも簡単ではあるのだろう。
「聖杯ってすごいな………」
「いまさら何を言っているんですか?」
「いや、なんとなく」
あの冬木市にあったものとは違い、強大な力を持つ月の聖杯。これを手に入れたら本当に全知全能になれるじゃないか?まあ、そんなことに興味はないけど。
「では、用事があるのでこれで失礼します」
「説明してくれてありがとう。またな」
二人はその場で別れ、再びそれぞれの日常に戻っていく。レオがいなくなると始終無言だったアーチャーは再び実体化した。
「死者の蘇生には時間旅行、平行世界の運営、無の否定、いずれかの魔法が絡むといのに。こうもあっさりと死者の再現という最上の神秘を目にするとは………」
「……………」
「黙り込んで、どうしたマスター?」
「いや、思い返してみれば。俺この世界の聖杯のこと殆ど知らないなって」
時間もあることだし少し調べてみようかな。こういう情報がある場所は図書室にいけば調べられるはずだ。早速行ってみよう。
「アーチャー、図書室に行くぞ」
「構わんが、午後からはあのバーサーカーもどきと戦い暗号鍵を手に入れるぞ」
「ああ、わかった」
今日の予定は午前中は図書室で調べ物をしてからアリーナに行くってことだな。準備もあるし図書室であまり時間をかけずに調べてみよう。
そのまま、二階の図書室に行き改めてこの世界の聖杯について調べてみた。
【ムーンセル・オートマトン】
人類外のテクノロジーによる太陽系最古の古代遺物と実際には月そのものであり神の自動書記装置ともよばれ、地球を監視し、余さず記録し、保存する霊子の頭脳。月の眼という異名を持つ。
魔術師たちはこうも呼ぶ、あらゆる人類、あらゆる人間の願いを叶えるに足る、万能の記録装置。この世全てを解き明かす最後の奇跡、七天の聖杯と。
人類が生まれる遥かな過去から一瞬も休む事なく、地球上の全ての生命、全ての生体、歴史、思想、魂に至るまで、地球の全てを記録し続けている。七つの階層を持つ神の遺物。それゆえに奇跡の聖杯、この世の全てを解き明かす七天の聖杯と呼ばれる。
またムーンセルを完全に掌握した者のは太陽系を支配したことと同じと
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