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ドリトル先生と学園の動物達
第三幕その一
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                第三幕  動物達と日笠さん
 先生はこの日も講義の後で動物園に行ってそのうえでそこにいる動物達の虫歯を診ていました、この日診察した動物達はといいますと。
 シロクマ達です、先生はトミー達のお手伝いを受けながら彼等の歯を診察しました。そのうえでこう言いました。
「うん、やっぱりね」
「お菓子だね」
「それのせいなんだね」
「どのお菓子かはまだわからないけれど」
 こう動物達にお話するのでした。
「それでもね」
「シロクマさん達の歯にもなんだ」
「お菓子の食べカスがあるんだ」
「それでなんだ」
「ううん、シロクマ君達にもお菓子をあげるのはね」 
 ここで先生はシロクマ達のコーナーを見ました、この場所はシロクマ達の故郷である北極をイメージして岩場とお水、それに氷もあります。お水がそのままお堀にもなっています。
 そしてです、そのシロクマ達に聞きますと。
「僕達のところにもね」
「結構多いけれどね、お菓子を投げ込んで来る人は」
「その中にね」
「すっごく甘いお菓子があったよ」
「もうびっくりする位」
「成程、君達もだね」
 シロクマ達についてもでした、このことは。
「そのとんでもなく甘いお菓子を食べて虫歯になったんだね」
「とにかく凄く甘くて」
「食べてびっくりしたよ」
「どのお菓子かまでは覚えていないけれど」
「それでもね」
 とにかく驚く位甘かったというのです。
「あんな甘いお菓子ないよ」
「食べたことなかったよ」
「それでそれを食べて」
「僕達は虫歯になったんだ」
「そうだったんだ」
「うん、酷いことになっている子もいるよ」
 シロクマ達についてもこのことは同じでした。
「抜くしかない子もね」
「えっ、歯を抜くの?」
「そうなの?」
「大丈夫、麻酔があるから」
 シロクマ達にも言うことでした。
「それで痛みがない様にして抜いて差し歯を入れるからね」
「代わりの歯をだね」
「そうしてくれるんだね」
「だから大丈夫だよ、安心してね」
 先生は怖いシロクマ達にも優しいです、そして彼等のこともわかっています。
「それじゃあ今からね」
「うん、お願いするよ」
「先生、僕達の歯もね」
「治してね」
 シロクマ達もお願いします、そうしてでした。
 先生はシロクマ達の歯も治すのでした、それが終わってからです。
 先生は熊のところにも行きました、今度は日本のツキノワグマです。トミーはそのツキノワグマを見て先生に言いました。
「いつも思うことなんですが」
「どうしたのかな」
「はい、ツキノワグマは小型なんですね」
「あっ、そういえばそうだね」
 一緒にいる王子も言うのでした。
「ツキノワグマはシロクマに比べるとね」
「小さいよね」

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