第二部
第二章 〜対連合軍〜
九十九 〜開戦〜
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「では歳三殿。早速借りを返していただきます」
「……良いのか?」
「はい」
「申しておくが……」
「わかっております。戦の最中、抜け駆けをしたとあっては愛紗や彩(張コウ)らに叱られてしまいますから」
「……ならば、好きにせよ」
「御意」
疾風が、床を共にする事を望んできた。
ただし、添い寝以上の事は許されぬという条件付きではあるが。
「ふふ。こうして、歳三殿の隣で眠るのも久方ぶりです」
「……うむ」
「この戦が終わったなら、その時は」
「わかっている」
「……はい」
自ら申し出ておきながら、顔を赤くする疾風。
疲れていたのであろう、布団に入ると早々と寝息を立て始めた。
髪を梳りながら、その寝顔を眺める。
思えば、疾風は働きずくめ。
……女子の喜びもそうだが、ゆっくりと休ませてやらねばならぬな。
疾風のみならず、皆もだが。
……さて、私も休むとするか。
額に軽く口づけをし、私も眼を閉じた。
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