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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico7恋する乙女の道は恋する乙女
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の強引さには困ることもあれば助けられることもあると理解したよ」

「惚れ直した?」

苦笑したルシルにウィンクしながらそう訊ねてみると、「微妙」とか返してきた。微妙とは何よ、微妙とは。せめて、見直した、くらいは言ってくれてもいいのにさ。ぷぅっと頬を膨らませたわたしは、「お礼の1つくらい言ってくれてもいいんじゃない?」えいっと、ストレートパンチをルシルの胸に軽く打ち込む。

「っと。感謝はしているよ。君のおかげで早いうちに亮介と仲直り出来そうだよ。ま、9歳で考えつき、尚且つ実行していいような作戦ではなかったよな。子供らしさが無いと言うか」

「ふっふっふ。わたしはもう大人なのだ?」

自分でも恋愛に関しては変だって思えるほどに考えが子供らしくないと思う。ひょっとしてシャルロッテ様の影響でも受けてるんじゃないかな。とにかく。えっへんと両手を腰に当てて胸を張ると、「あはは。どの口が言う」ルシルがわたしの頬をツンツン突いてきたから「っ!」ドキッとした。こういう不意打ちにはホントに弱いなぁ、わたし。

「さて。刀梅は亮介への想いを自覚したことで両想いになったわけだ」

「だね。あとは、武塔君が勇気を出して刀梅に告白すれば・・・」

ルシルと頷き合った。刀梅の姿も見失っちゃったし、教室に戻ろっか。ルシルと一緒に教室へ戻ってると、「刀梅からの告白でもアリだよな」そんなことを言ってきた。だから「えー? ここはやっぱり男子からの告白でしょ」反論する。

「いやいや。女子から告白を受けるのが男のロマンだろ?」

「好き?」

「・・・いやぁ、好きな子からじゃないと断る時は辛いよな」

「ちくしょー! 勇気出して告白したのに! しぃーたぁーのぉーにぃーっ!」

握り拳にした両手を上下にわたわた振るう。女子からの告白が嬉しいって言ったからしたのに、返ってきたのは相も変わらず拒絶の言葉。

(でもま、だからって挫けないけどね♪)

この流れに乗じて「はぁ。でもさ、男子からの告白だって女子のロマンだよ?」と言ってみる。ルシルのノリが良ければきっと・・・

――そうなのか。じゃあ、好きだ――

(みたいな?)

両頬に手を添えて頭を振る。たとえこの場限りの冗談だとしても、その一言でわたしは幸せになるのだ。期待を込めてルシルへと目をやると、「・・・っておい!」すでに自分の席に戻って次の授業の準備をしてた。

「はぁ・・・『とりあえず、種は蒔いた。少し様子を見ようと思うんだけど?』」

『ああ、それで良い。ここで焦って事を急いて台無しなんて、俺たちより刀梅と亮介が可哀想だからな』

というわけで、今日の作戦は終了。日を置いて少しずつ刀梅と武塔君をくっ付けていけばいいよね♪


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