暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico7恋する乙女の道は恋する乙女
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た。

「でもさ。2人をくっ付けることだけが解決法とは思わないんだけど・・・」

「武塔君に告白させてサクッとフラれちゃえば、ルシル君を嫌うこともなくなるんじゃ・・・?」

「いやぁ〜、武塔君はフラれてもしつこそうだよ? あんなにやきもちをハッキリと態度で示してるんだもん。フラれた後も引きずって、刀梅ちゃんと仲良しな男子にまたイライラするかもだよ?」

「ちっちゃ〜」

「うざぁ〜」

女子のみんなから散々な評価を受けた武塔君に同情したくなってきた。みんなでどうやってルシル君と武塔君を仲直りさせるか話し合う。そんな中で、「おはよう!」刀梅ちゃんが教室に入って来て、「みんな集まって何の話してるの?」わたしらに気付いて首を傾げた。

「刀梅ー! ちょっと来てー!」

天音ちゃんが大手を振って刀梅ちゃんと呼んだ。自分の席に鞄を置いて「なに〜?」刀梅ちゃんがやって来た。そんな刀梅ちゃんに「今ね、恋バナしてるの?」シャルちゃんが話を切り出す。

「恋バナ? 珍しいって言うか初めての話題だね♪ どんなの、どんなの?」

「ほら、やっぱり好きな男子とか、憧れのシチュエーションとか、みんなで話し合ってたわけ♪ だから刀梅も教えてよ♪」

息をするかのように嘘を吐くシャルちゃんがいきなり核心を突いた。その流れに感心したり、呆けたりとみんなの反応は様々。それはともかく。刀梅ちゃんは「何を?」それでも理解できひんって風に人差し指を顎に当てて明後日の方を見た。

『(アカン。刀梅ちゃんに恋愛感情そのものが無い・・・)シャルちゃん・・・』

「『もうちょい踏み込んで訊いてみるよ』・・・ねえねえ。もしさ、男子から・・・そうだなぁ、・・・付き合って下さい、って告げられたらどうする?」

「う〜ん・・・。うん、いいよ。どこに付き合えばいいの?って、答えるけど・・・」

わたしやシャルちゃん、他のみんなが一斉に大きく溜息を吐いた。そんなわたしらのリアクションにさらに首を傾げる刀梅ちゃん。ルシル君。アカン、これはアカンよ。武塔君とくっ付けるなんて夢のまた夢や。

「わたしさ、恋とかしてみたいんだけど・・・。どういうものか全然解んなくて」

「ひょっとして初恋とかも・・・?」

「あ、うん。それもまだ。ねぇ、私って変? みんな、初恋とかもう・・・?」

初恋がまだやってことで不安そうになってる刀梅ちゃんからの問い。みんなが、うんって頷いてく。もちろんわたしとシャルちゃんも頷いた。みんなが初恋を済ませたことを知った刀梅ちゃんが「やばい、よね・・・?」焦りを見せた。

「そうでもないと思うよ、うん。初恋が早いも遅いも関係あらへんよ」

「でも気になる男子くらいは居るんじゃない? もっと仲良くしたいなぁ、嫌われたくない
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