暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico7恋する乙女の道は恋する乙女
[5/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ら、少しの間近付かんといてな』
『?? ああ、了解だ』
ルシル君がわたしらに向き直って小さく頷いた後、教室を出てったから『教室から出てかんでええよ!?』慌てて引き止めようとした。すると『外に用事があるから行くだけだよ。追い出したとか思わないように』ぷっと吹き出したって感じで返してくれた。嘘やないってことは声色で判るから、おトイレかな、って考える。
『・・・じゃあ、シャルちゃん』
『ヤー』
シャルちゃんと一緒に、教卓のところでお話ししてる女子グループに刀梅ちゃんと武塔君のことを訊こうってした時、「ごきげんよう、みなさん」咲耶ちゃんと、「おはよー」依姫ちゃんが教室に入って来た。2人はすぐにわたしとシャルちゃんに気付いて「ごきげんようですわ」「おはよ」挨拶してくれた。
「「おはよう!」」
わたしとシャルちゃんも挨拶を返して、「あ、そうや。委員長の2人なら・・・」去年もこのクラス全体を見て監督してた2人ならきっと、刀梅ちゃんと武塔君のことも何か気付いてるかな。そう思うて、「ちょう訊きたいことがあるんやけど、ええかな」刀梅ちゃんと武塔君について訊いてみることにした。
「――刀梅ちゃんと武塔君の関係・・・? 家が隣通しの幼馴染だったんじゃないっけ?」
「ええ、そうですわ」
「実際さ、武塔君って刀梅のこと・・・好きでしょ」
「バレバレよね〜」「周知ですわ」
クラスの女子の大半・男子の一部が武塔君の想いに気付いてるってことや。そやけど一番知っててほしい刀梅ちゃんは気付いてへん、と。漫画みたいやなぁ。本人が気付いてへんくて周りにバレバレやなんて。
とまぁ、教室隅でひそひそ話してたんやけど、気が付けば他の女子のみんなも集まり出して来て、「さっさと告白すればいいのにね」って意見や、「いやぁ、無理でしょ」とか、「八重さん、鈍いですし」とか、「そうそう。弟を見てる感じだし」みたいな悲観的な意見もチラホラ。
「えっと、纏めると・・・武塔君は刀梅ちゃんに片想い。それに気付いてるのは女子の大半・男子の一部。けど当の刀梅ちゃんは気付いてへん。しかも武塔君のことを弟として見てる・・・と」
「随分と難儀な恋ね・・・」
わたしとシャルちゃんは大きく溜息を吐いた。武塔君を1人の男の子として見てるんならまだ望みはあったけど、異性やなくて弟として見てるってゆうのは望み薄・・・みたいな。シャルちゃんが「ルシルの案、やっぱ没ね」肩を竦めてポツリと漏らした。
「ルシル君の案とはなんですの・・・?」
ルシル君の案について訊ねてきた咲耶ちゃんに、刀梅ちゃんと武塔君をくっ付けてしまおう作戦のことを伝える。すると、「幼馴染は恋人になるってセオリーは所詮フィクションだよね〜」途中参加の天音ちゃんがやれやれって肩を竦め
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ