第六章 颶風の巫女
第4話 ベルセルク
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夕弦は上条君に気を引いている……これはかなり厄介だ」
それにあの察しがいい夕弦だ。そう考えるとかなり難しいだろう。
令音「でも、全く打つ手がないわけじゃあない。今日の昼間、話をした際に彼女らと一つ取り決めを交わしたのさ。修学旅行最終日、つまり明後日までに君たちに必ずどちらか魅力的かを選択させると」
士道「つまり……明日一日で耶倶矢と夕弦をデレさせろ……と?」
令音「いやーー」
令音「今回、″私″は″君たち″を″デレさせる″」
士道「………は?」
上条「はい……?」
令音「だから君たちはその上で二人をデレさせてくれ」
士道「それはどういう……」
上条「………まさか、二人同時にキスを……!?」
令音「上条君は察しがいいね。その通りだ。私は耶倶矢と夕弦にインカムを渡し、君たちの攻略に手助けをする。それに今回は逆にさせてもらった」
士道「逆?」
令音「あぁ。今度は″耶倶矢″が″上条君″をデレさせ、″夕弦″が″シン″をデレさせる。これで平等になっただろう?」
上条「でも……どっちか片方が俺を選んだら……」
令音「そこからは君たちのアドリブだ。シンをかっこよく見せるために……シンに気を惹かせるために、何とか頑張ってくれたまえ」
士道「……はい。分かりまし……へ、へっくしゅん!」
上条「ん?風邪か?」
士道「……多分」
海に飛び込んだせいに違いない。
士道「なら、俺たちは部屋に戻るか……」
上条「そうだな」
二人は令音に一礼してこの部屋から出ようとした。
令音「待ちたまえ。シン、君はここで寝るんだ」
士道「………え?」
令音の言っていることが分からず目を丸くした。
上条「じゃあな」
その間に上条は部屋を出て行った。
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ーー
ー
士道が風邪を引いたことは結構知られてたらしい。
十香「シドーを看病するのは私なのだ!」
折紙「離して。士道が私を待っている」
十香「ふ、ふざけるな!そんなはずがーー」
と、二人がいつもの如く争っていると、
ボン、という音を立てて何かが十香と折紙の顔にぶつかった。
十香「む……?」
折紙「………枕?」
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ーーー
ーー
ー
その頃士道は、
士道「きっ、きゃぁぁぁ!!」
耶倶矢「うるさい、黙らぬか!服が脱がせづらいわ!」
夕弦「同調。うぶなねんねんじゃあるまいし」
士道の看病に来た八舞姉妹が、布団がモゾモゾとうねり、その脇からぽーい、と士道の着ていた浴衣が放り出される。
つまり、お互
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