第四十九話 修業
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今日から私の家で修行するッピ!!]
全員【はあっ!!?】
突然の出現、突然のお叱り、突然のスパルタ宣言にもう思考がついていかない。
ピッコロモンは手に持った槍で大輔を指し、ううむと唸った。
ピッコロモン[特にそこの君は重症だッピ。スペシャルメニューで猛特訓だッピ!!]
大輔「え?俺?」
ピッコロモン[さあ、ついてくるッピ!!]
賢「待ってくれ!!」
ピッコロモン[ピ?]
賢の制止の声にピッコロモンは振り返る。
賢「あなたが敵じゃないことは分かった。でも何が目的なんだ?」
ピッコロモン[うむ、実を言うと君達が弛んでいたら鍛えてくれとゲンナイから頼まれたんだッピ]
全員【……………ゲンナイ………?】
ゲンナイという単語を聞いた途端、ピシッ…という音と共に灼熱の砂漠であるにも関わらず空間が凍りついた。
子供達とデジモン達全員からどす黒いオーラが吹き出ている。
心なしかこめかみに青筋が浮かんでいるような…。
ピッコロモンは子供達とデジモン達から吹き出ているオーラに砂漠であるにも関わらず、思わず冷や汗をかいてしまった。
…しまった。
どうやら子供達とデジモン達の間ではゲンナイの名は禁句だったらしい。
一体、子供達に何をやったんだとゲンナイに1時間近く問い詰めたくなったピッコロモンであった。
それから一行は、かなりの距離を歩かされた。
アリシア「ねえ、後どれくらい歩くの?」
ピッコロモン[もう少しだッピ]
いい加減嫌になりかけた時、ピッコロモンが何もない所で立ち止まった。
ピッコロモン[着いたッピ、ここだッピ]
フェイト「ここ、って…何もないけど…?」
ピッコロモン[ピーッ]
ピッコロモンは飛び上がった。
ピッコロモン[ルホルバロホルバソビカッピ!!トルカラトルカルシタカッピ!!]
するとただの空間が丸く切り取られ、豊かに生い茂るジャングルへの入り口が出現した。
目を丸くする子供達の背中を杖で突き、促すピッコロモン。
ピッコロモン[これは私の結界だッピ。早く中に入るッピ!!]
全員が足を踏み入れると同時に、結界の入り口は縮んで消える。
砂漠の乾燥しきった空気とは違うじめじめと肌を潤す湿気が、見せかけでなくここが本当に結界の中なのだと子供達に教えた。
その時、背後から車のクラクションが微かに聞こえてきた。
音に振り返ったすずかが慌て出す。
すずか「皆、後ろを!!」
皆は釣られて振り返った。
大輔「エテモンのトレーラー!!」
ピッコロモン[心
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