第六章 颶風の巫女
第3話 それぞれのアピール
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要などありません。夕弦は耶倶矢と違って魅力的ですから」
耶倶矢「何だとぉ!?」
「あれ?鳶一さん、お風呂に入らないの?」
折紙「……私にはやらねばならないことがある」
「そ、そう……がんばってね」
耶倶矢「ふ、ふん!我は士道にこれでもか!というまでアピールしたのだからな!」
夕弦「説明。そこまでしなくては夕弦に追いつけない耶倶矢はもう手遅れです」
耶倶矢「何だとおぉぉぉ!!」
いや、士道が手遅れだった。
今は何とか岩陰に隠れて身を隠しているが時間の問題だろう。
後ろには裸の女子生徒。自分が今いるのは岩淵。その下は一面に広がる海。
士道「(こうなったらーー!)」
彼がしたことは単純だった。
「あれ?今変な音しなかった?」
「え、どんな音?」
「ドボーン!っていう……プールに飛び込んだような音が……」
「気のせいじゃない?まさか風呂に飛び込む人なんているわけないし」
「それもそうだね」
その時、岩陰には士道の姿はなかった。
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ーーー
ーー
ー
〜上条side〜
夕弦が風呂に入るちょっと前。
上条「ーーが、全ての真実だ。嘘は言ってない」
夕弦「応答。そんなことがあったのですね」
と、夕弦が少し身体を丸めてその『石』の方をジー、と見つめている。
すると、その石に惹かれるように手が伸びていき、その石にちょんと触れた。
すると、『石』は呼応したかのようにピクンと跳ねた。
夕弦はその仕草に何かを感じ取りーー『石』を優しく包み込みながら上条の胸にコツンと頭を押し付けた。
上条「ちょっ!夕弦!?」
一瞬パニクるが、そう思ったのも束の間、夕弦の動作のすぐに理解した。
夕弦『質問。聞こえますか?』
それは、凜袮と会話をしている時の……頭に直接話しかけれらるような時と全く同じカンジだった。
上条『え……何で夕弦の声が……』
凜袮『あれ、この声って今目の前にいる……』
夕弦『歓喜。成功しました。何となくでやってみましたが、うまくいきました』
凜袮『……もしかして、私たちの″領域″に進入できたの……?』
上条『そんなことが……』
凜袮『これは大発見だよ。夕弦ちゃんすごい!』
夕弦『挨拶。初めまして、八舞夕弦といいます。あなたは?』
凜袮『私は園神凜袮!凜袮って呼んでね!』
夕弦『応答。よろしくお願いします。凜袮』
全く、夕弦は侮れないなぁ。
上条は夕弦の心地よい香りのする中で目を瞑り、しばらく3人での会話を楽しんでいた。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
士道帰還後。
上条「
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