第六章 颶風の巫女
第3話 それぞれのアピール
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てことじゃないしね……言ったところで信じてもらえない、っていうのが本音だし』
上条『ま、そうだな』
彼は再び夕弦の目線を合わして、こう言った。
上条「………今からする話は全て実話だ。信じれるか?」
夕弦「解答。それが質問の答えになるなら」
上条「……なら話す。……あれはーー6月24日から始まった出来事だ」
ーーーー
ーーー
ーー
ー
〜士道side〜
耶倶矢からの熱烈なアピールを受けること数十分、戸が開く音がした。
士道「お、おい……誰か入ってきたぞ。お前、隠れないとまずいんじゃないのか?」
ここは男湯である。男子生徒が入ってきたら耶倶矢も士道も色々まずいだろう。
耶倶矢「くく……何を言っておるのだ士道よ。むしろ心配するのは貴様の方ではないか?」
士道「は……?」
と、
?「とりゃー!」
元気のいい声とともに入ってきたのは、
紛れもなく夜刀神十香そのものだった。
十香「ん?」
どうやら十香も先客に気づいたらしい。
士道「……」
十香「……」
そして。
士道「ギャーーーッ!?」
十香「ギャーーーッ!?」
二人は全く同じ悲鳴を上げた。
十香は慌てて両手で、バッと胸元と下腹を覆い隠す。
十香「な、なぜこんなところにいるのだシドー!」
士道「お前こそ何で男湯に!?」
十香「何を言っている!?ちゃんと赤い方に入ったぞ!」
士道「は……!?」
赤い方。つまり女湯。
士道「まさかお前……」
耶倶矢「うむ。士道が入る前にのれんを入れ替えておいた。何か不満があったのか?」
士道「お前なぁぁぁぁ!!」
と、立ち上がって耶倶矢を睨みつけるが、そんなことを言っている場合てめはない。
士道「十香!信じてくれ。俺は誓ってこんなことをするつもりじゃなかったんだ!」
十香「お、おお……!?ではなぜこんなところに……?」
士道「騙されたんだ!すまん、すぐに出て行くからーー」
と、扉に行こうとした時に気づいた。
十香が入ってきているということは、もう女子生徒全員が入浴時間で来ていることに。
それに気づき、岩陰に隠れると同時に、女子のご一行様が入ってきた。
「やー、広いじゃない!海すぐそこじゃん!」
「あ、転校生さんもう入ってたんだ。はやーい!あれ?もう一人の子は?」
夕弦「応答。お呼びでしょうか?」
「あ、こんなところにいたんだ」
耶倶矢「フン、ようやくお出ましか。一足遅かったな。我は既にやり終えたというのに……貴様が奴に同じことをしようとしてもこの有様だ。もう手遅れだろう?」
夕弦「否定。そんなことをする必
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