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とある3人のデート・ア・ライブ
第六章 颶風の巫女
第3話 それぞれのアピール
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夕弦はそんな雰囲気を全く見せなかった。

先ほど耶倶矢と一緒にいた時と変わって、真面目な表情をしていた。

と、彼女は決心したようにこちらと目を合わせた。

夕弦「質問。聞きたいことがあります」

上条「ん、何だ?」

彼女は一拍置いて、そして言った。









夕弦「あなたはーーー何者ですか?」










唐突で、しかも初めてだった。

確かに今までこんな質問は何度か受けたことがある。

でもその時は『幻想殺し』の存在を知らない人達がその理解不能な『幻想殺し』の力を使った時に言う言葉だった。

そう。

こんなに唐突に言われたのは初めてだ。

でも、彼はこんな質問をされた時は決まってこう言う。



上条「何者って……上条さんは普通の高校生ですよ?」



ーーと。

夕弦「………訂正。言い方を変えます」

でも、彼女には確信すべきことが一つだけあった。





夕弦「なぜ貴方が″精霊の力を保持している″のですか?」






上条「ーーーーッ!?」

目を大きく開いて夕弦を見た上条。彼は今かなり動揺している。

夕弦「説明。初めてあなたを見た時から『違和感』を覚えていました。貴方は士道とは少し違う″何か″を持っている、と。夕弦はその『違和感』の正体を知りたかった、だから貴方をパートナーに選んだのです」

上条「………それで、何が分かったんだ?」

夕弦「解答。それはあなたの中には二つの巨大な力があることです」

………恐らく『幻想殺し』と、凜袮の意思と切り離された『精霊の力』だろう。

夕弦「補足。あなたは一人ではありません。その『石』の中にいる……精霊。夕弦が抱いた『違和感』は恐らくこれだと思われます」

あの短時間の付き合いでそこまで見抜くとは……どうやら彼女はかなり勘がいいらしい。

夕弦「質問。もう一度言います。貴方がなぜ『精霊の力』を保持しているのですか?」

上条「………」

上条は夕弦から目を離し、夕焼けで紅く染まった空を見上げた。




正直言って、言い訳なんで出来なかった。

いや、全て知らんぷりをすればいい話だ。何故から証拠がないのだから。

でもーー

凜袮『……彼女には全て話した方がいいんじゃない?』

突然凜袮が頭に話しかけてきた。

上条『……凜袮もそう思うか?』

凜袮『うん。彼女はほぼ確信を持って言ってるよ。私と同じ精霊だから分かったのかな?』

………なら何故、他の精霊は分からなかったんだ?という疑問は言わないでおこう。

上条『いいのか?』

凜袮『うん。別にバレたら悪いっ
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