幕引き〜
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「・・・」
「私はまだ一人では至らない部分があります。ルークやガイ、それにアッシュやあなたに支えて貰えたなら私は何処までも頑張れますわ」
「・・・必ず、帰ってくる。その時は使用人として・・・かな?」
「いいえ、仲間として・・・ですわ」
「・・・わかった」
ティアがやって来る。
「サキ・・・教官には・・・」
「必ず帰ってくるってことだけ・・・あ、いや」
「?」
「もう一度ちゃんとお互いの誕生日を祝おうって言っておいてくれるか?あと、いい加減嫁の貰い手探せともな」
「くす・・・ええ、わかったわ」
「サキ、俺はずっと待ってるからな!必ず、必ず何時までも・・・」
「・・・サンキュな。アッシュもルークともめんなよ」
「ふん、大きなお世話だ・・・」
「じゃあ・・・行くよ」
俺はローレライの鍵を振り下ろす。
「・・・開け」
俺の視界は光に包まれた・・・
『・・・まさか預言を覆すだけではなく、ルークとアッシュでもないお前が私を解放するとは・・・』
「・・・アンタがローレライか・・・悪いな。シナリオ通りに行かなくて」
『だが・・・これも一つの未来か・・・さらばだ』
ローレライの光が遠ざかっていく。
「(さて、と・・・)」
リパルの声も聞こえないしな・・・
「・・・あ・・・」
体が軽くなる感覚。音素乖離が目前だ。このまま消えるのか、それともギリギリで世界がイレギュラーに気づくか・・・
『・・・いいえ、どちらでもないわ・・・』
「・・・え?」
紫の声が聞こえた瞬間、俺の意識は途絶えた・・・
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