幕引き〜
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ライブ!!!」」
「馬鹿な・・・この、私が・・・」
ヴァンが膝をつく。
「・・・ヴァン師匠!」
「来るな!・・・この期に及んで、まだ私を師と呼ぶか・・・愚か者が・・・」
ヴァンの体が光に包まれる。
「許せよ・・・我が同士達・・・よ・・・」
そして・・・無数の光となって消えた。
「・・・ルーク、ローレライの鍵を」
「え・・・?」
俺は立ち上がり、ルークに近づく。
「ローレライは俺が解放する。だからお前達は脱出を・・・」
解放されかかっているローレライの影響で、既に辺りが崩れ始めていた。
「なに馬鹿なこと言ってやがる。ローレライは俺かルークじゃねえと・・・」
「生憎、俺の能力は綻びがあれば充分でね。・・・どのみち、限界だしな」
その言葉を聞いて、ルークは俯きながらローレライの鍵を渡してくる。
「・・・」
「咲さん・・・」
「ありがとな、三人共。・・・なんとか詠を助け出せることが出来た」
「いや、それは咲自身の力だと思う。俺らは少し協力しただけだ」
「・・・でも、ありがとう」
「ま、次はもっと大物を撃たせてもらうかな・・・っと!?」
その時、外史メンバーの足元にスキマが開き、落ちていく。・・・紫か?
「サキ」
「ん・・・」
ジェイドが手を差し出してくる。・・・それが握手を求めていると理解して、俺も手を差し出してジェイドの手を握る。
「きちんと帰ってきて下さい」
「ジェイド・・・」
「こんどはゆっくりと呑みたいですからね。・・・それと、健闘を祈りますよ」
「・・・ありがとな、ジェイド。・・・なんだかんだ世話になった」
「・・・こちらもです」
ジェイドが離れた時、頭に衝撃が走った。
「いって!?」
見るとガイが笑いながら拳を握っていた。
「ったく、何すんだよ」
「今のは友人に対して隠し事してた罰だ」
「隠し事って・・・」
「次帰ってきたらその根性叩き直してやるよ。だから・・・このまま消えるのは許さないからな」
「・・・気付いてたのか?」
「当たり前だ。・・・いいな?絶対に帰ってこいよ」
「・・・ああ」
次に来たのは・・・アニスだ。
「私もね。なんとなくおかしいなって思っていたんだ」
「・・・アニス」
アニスは俺から離れ、笑顔を作る。
「アリエッタのことは任せてよ。だからサキは安心して行ってね」
「・・・ああ、アリエッタにごめんって言ってくれるか?あと、また必ず来る・・・とも」
「うん・・・必ずだよ」
「サキ」
「ナタリア・・・」
「必ずまた戻ってきて下さい」
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