幕引き〜
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あんたも個人の憎しみで動いてた訳か」
「・・・そうだな。しかし手段は選んではいられぬのだ。星の記憶という絶対的な道を破壊するためにはな」
知也にそう返したヴァンに・・・ジェイドは自身の眼鏡を指で回しながら言う。
「あなたのような賢明な方が不思議なものですね。人も星もいずれは消滅する。星の記憶があろうとなかろうと、それだけは決まっているのです。あなたの言う絶対的な道があったとして、それでも、消滅に至る道は人に選択権が与えられているのだと思いますよ」
「あなたらしい考え方だ、死霊使い。そう、いずれ全ての命は消滅する。早いか遅いかの差だ。だが星の記憶はそれを早くに設定している。私はあなたのように、早くに滅びることを良しとはしない」
「でも総長は被験者を星の記憶以上に早く滅ぼそうとしています。総長は預言を憎みすぎて、誰よりも預言に縛られているんです!」
「フ・・・或いはそうかもしれぬな。私も、いや私もお前達も預言という得体の知れない未来に縛られている」
「・・・だが、少なくとも俺はこの世界に・・・星の記憶には存在していない」
「確かに・・・だが、サキ・オスローという人間はこの世界に詠まれていた。そしてお前は今、預言通りに死を迎えるのだ」
ルークがローレライの宝珠を取り出す。
「俺達は未来が選べると信じている」
「私は未来が定められていると知っている。・・・やはり・・・互いに相容れぬようだな」
ヴァンが剣を引き抜く。
「剣を抜け。まとめて相手をしてやろう」
「ヴァン・・・覚悟!!」
ルークが宝珠と剣を融合させ、ローレライの鍵を作り出す。
「リパル、いいな!」
『覚悟は決まったッス!』
方天画戟を振り回し、構える。
「デヤァァァ!」
横薙ぎに方天画戟を払う。
ガキャアン!
「中々いい一撃だ」
それをヴァンは容易く受け止める。
「ガイ!」
「ああ!」
「アニスちゃんも!」
四人で囲み、攻撃するが・・・
「甘い!守護氷槍陣!!」
『うわぁぁぁ!?』
ヴァンの広範囲攻撃に吹き飛ばされ、陣形が崩れる。
「操影術!・・・行きますよ黒羽さん!」
「頼む!」
影が黒羽を掴み、勢いをつけて黒羽を投げ飛ばす。
「カートリッジロード!・・・おおおお!」
刃に雷を纏わせ、ヴァンに突撃する。・・・ヴァンはそれを弾き飛ばそうとするが、雷がヴァンの足止めをする。
「そこ!」
黒羽が刀を突きだした瞬間、ヴァンはニヤリと笑う。
「その音素を利用させてもらおう。襲爪雷斬!」
ズバババッ!
「ぐあああ!」
黒羽がそのまま吹き飛ばされる。
「狙い撃
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ