最近のアルバイト
「……よく来たわね。魔理沙。とりあえず箒に刺さってる私の障子を外してもらえないかしら?」
「ああ、すまないんだぜ。霊夢。」
「すまないですむ話じゃないわよ!」
「すまないだけにか?」
「冗談を言ってる訳じゃないのよ。今年だけで、しかも神社に来るたびに破ってるじゃない。私がどれだけ貧乏だか知ってるでしょ!言ってる側から悲しくなってきたわよ……」
「あぁーすまないんだぜ。霊夢。でもそんなに貧乏ならなにか副業でもしたらいいんじゃないのか?」
「してるわよ!だけどどれも長続きしないのよ!」
「そうなのか?一体なにをしてたんだぜ?」
「まずは紅魔館のメイドをやったのよ。なにかいい仕事はないかってレミリアに訊いたら是非来て欲しいって。」
「ほぉ。それでどうなったんだぜ?」
「レミリアに一日中側について欲しいっていわれてから一日中隙あらばあのPA……メイド長から奇襲を受ける羽目になったからもう辞めたわ。」
「そ、それは災難なんだぜ……」
「それで次は永遠亭の助手をやったのよ。」
「うん。それで?」
「薬の実験台にされた上にそれをのんだら体が大部おかしくなったからもう辞めたわ。」
「い、一体どんなことになったんだぜ?」
「聞きたい?大部恥ずかしいわよ……」
「いや、やっぱ遠慮するぜ……」
「それで最後ににとりの工場の手伝いをしたのよ。」
「にとりなら別に大丈夫じゃないのか?」
「私もそう思ったわよ……だけどあそこ材料を手に入れるのが大抵交渉なのよ。それでにとりが私に材料の調達のためにひとっ走り銭を持たせるのよ。」
「聞いてる限り普通だと思うぜ?」
「私に銭を持たせたらどうなるかわかるでしょ!?」
「……まさか使ったのか?」
「ええそうよ!それでにとりとけんかしたからもう辞めてやったわよ!」
「いやいやいや!最後のはどう考えても霊夢が悪いだろ!」
「うっさいわ!その銭の使い道知ってからそういうこと言いなさい!」
「一体何に使おうと霊夢が悪いぜ!」
「破れた障子の修理代よ!」
「あ、やべ。逃げるんだぜ!」
「あ、こら!魔理沙!また障子破って出るんじゃないわよ!待てー!魔理沙コノヤロー!……」
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