第10話 Tempest Turn 1
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ラッドを振り上げ、イングリットの首元に構える。
「負け犬の尻拭いか?」
好戦的なその言葉に、普通の三年生なら即決闘とまで、発展しただろう。
だが、彼女は違う。イングリット・バーンシュタインは、そんなに簡単な女ではない。
「先に言っておくが、これは私闘ではない。秩序を乱したものへの制裁だ。」
イングリットは、サテライザーの横を通り過ぎ、最後の警告を発する。
「明日までにリミッターを見つけてこい。私は、自分のリミッターと全力でお前に制裁を下す。」
それは、今夜始まる決闘への秒読み。
避けることのできない、運命へのカウントダウンの始まりだった。
余談ではあるが、この二人の会話を、物陰から聞いてきた人がいた。
それは、この学園で数少ない常識人の一人、ヒイラギ・カホである。
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