暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第39話 総攻撃
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osion!!』

 すぐさま力を開放し、倍化を止める。これで準備は整った! そして俺は大きく息を吸い込み……

「今だ!」

 と叫んだ。その瞬間部長たちは焼き鳥から飛び退いた。焼き鳥は怪訝そうな顔をするもそのままこちらを追撃しようとする。でもそれより前に

ズドドドド!

「ぐあっ!? 何だと!?」

 はるか上空から光の槍が無数に降り注いだ。そしてその内の何本かは焼き鳥の肩や足に突き刺さる!

「これは光の槍!? 何故ここにそんなものが!?」

 その言葉とともに焼き鳥は空を仰ごうとするけど

「よそ見は厳禁です!」

 木場と、そして朱乃さんが氷輪丸で斬りかかったため焼き鳥はそちらの対処に回る。しかしその時には彼女は上空から焼き鳥の背後に降り立ち

「貰った!」

 その言葉とともにその彼女、俺の使い魔であるレイナーレは手に持った光の槍を背後から突き出した! しかし焼き鳥は一瞬で反応しその槍をギリギリで躱す。そしてその槍の持ち主を視界に捉えた瞬間

「なっ!? 何故ここに堕天使が!?」

 驚愕の表情を浮かべた。まあ悪魔同士のゲームの最中に敵である堕天使が現れれば驚くよな。でもまだ驚くには早いぜ!

「レイナーレ!」

「ええ!」

 俺がレイナーレを呼ぶと、彼女は槍を突き出した勢いをそのままに俺の元まで翼を広げ駆けつける!

「忌々しい堕天使が!」

 そんな彼女に向けて焼き鳥は炎を放とうとするけど

「させないわ!」

 焼き鳥の突き出した手を今度は部長が滅びの魔力で消し飛ばす。そしてレイナーレはその間に俺の元までたどり着き、俺の右手が彼女の左手をしっかり握った! いくぞ! 辛い修行で目覚めた赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)第二の力!

赤龍帝からの贈り物(ブーステッドギア・ギフト)!」

『Transfer!!』

 俺の右手から溜めた力がレイナーレへと流れこむ。その結果レイナーレの右手に持つ槍は今や槍から柱とでも呼ぶべき巨大なものへと姿を変えた!

「な、何だと!?」

 それを見た焼き鳥は慌てて炎の翼を広げ回避しようとするけど

「アーシア!」

「はい!」

 部長の合図でアーシアは自分の手に持つ氷輪丸を屋上に突き刺し、その結果屋上全面と、そこに足をつく焼き鳥の足を凍りつかせ、飛び立てなくした。

「くっ、こんなもの」

 しかし焼き鳥はすぐさまそれを溶かそうと手のひらを広げ

「祐斗!」

魔剣創造(ソード・バース)!」

 炎を出して溶かそうとする前に、奴の両側の地面から複数の細長い魔剣が伸び、手を串刺しにして貼り付けにした。

「しまった!」

 焼き鳥が慌てるけどもう遅い!

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