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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
俺の名前は八雲琥珀だっ!
第十二話 言葉遊び
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ってこの子何があって迷子になったのだ? 旅してたのか? それならまだわかるけど、普通に外を散歩してたら道に迷ったとかだったら安心出来ないぞ。つまり、人里まで来ればもう大丈夫、これが迷いの原因だったら、と言うことだ
まぁいいか。信じよう(アホの子"だけど")

「ところで、琥珀さんは何を買いに来たんですか?」

「みかん」

「え... 何を買いに来たんですか?」

「みかん」

「え.... あれだけ歩いてここまで来て何を買いに来たんですか?」

「みかん」

「買いに来たんですか?」

「みかん」

「馬鹿ですか?」

「みかん」

口をポカンと開けて俺を見つめたあと、俺のポケットに手を突っ込んで財布を取った。そしてその財布を自分の肩にかけているショルダーバッグに、しまいました

「みかn...こらっ! 何どさくさに紛れていやそもそもどさくさに紛れてないけど人の財布盗もうとしてんだみかん投げつけんぞ」

「ここまで来てみかんだけ買って終いにはそのみかんを女の子に投げつけるんですか? 初対面でまだ日も経ってない子に投げつけるんですかっ? 私にみかんを投げつけるんですかっ!?」

「うっせぇ!やっぱ投げつけないよ!!とりあえず財布返せこらっ!」

博麗ちゃんはショルダーバッグから俺の財布を取り出し、肩にかけていたバッグを下ろしてその下ろしたバッグを俺に渡した

「バッグじゃねぇよ! 財布だよっ! 俺の財布だよっ!! つか軽いなこのバッグ」

「そりゃあ、なんにも入ってませんもん」

「みかん投げつけんぞっ!?」

このままじゃ(らち)が明かない。そう思った俺は、博麗ちゃんの額に軽く指を弾いてやった。所謂デコピンだ。ビクッと反応して涙目になる博麗ちゃん

「埒が明かないからって暴力ですかっ!?」

「ふっ... デコピンは暴力の内に入らないのだよ」

「うるさいうるさいうるさい! 痛いんだから暴力だもん!!」

つまり馬鹿にする言葉を放った場合、言葉の暴力。これ即ち心が痛いから暴力、言葉の暴力となる... 博麗ちゃんにしては良い考えだな。だがしかし....

「何か食べたい物は...?」

牙を剥き出して今にも噛みつきそうになっていた博麗ちゃんの表情が一気に変わる

「ふへ?」

「あんだけ歩いたんだ、お腹空いたろ?」

目蓋をパチパチと開けたり閉じたりしている博麗ちゃんは何を思う

「遠慮しないでいいぞ? 何が食べたい?」

「ドラゴンフルーツ」

「なんて?」

「ドラゴンフルーツ」

「なんて?」

「ドラゴンフルーツ」

「なんて?」

「オムライス」

「ドラゴンフルーツ?」

「オムライス」

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